「初心に戻って日本を学ぶ研鑽を」日工作機械輸入協会が賀詞交歓会を開く

 日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫氏)が1月11日、都内の第一ホテル東京で賀詞交歓会を開催した。

 中川会長は、「輸入工作機械は日本の近代化や工業化の基盤を成すものであり、当工業会はこの発展と推進において貢献してきた。今後もグローバル時代における日本人のものづくりを支えるため、一層の努力をしていく所存である」とあいさつをしたあと2016年の工作機械輸入通関実績について触れた。中川会長は、「昨年の工作機械の輸入通関実績は約950億円となった。一昨年の1100億円から約14%減となった。この理由は為替が円高に振れたこと、大手輸出型の企業が設備投資を躊躇したことが推測される。昨年11月に開催されたJIMTOF2016では、14万7000人を超える来場者を迎え、JIMTOF史上もっともグローバル化された展示会となった。今後はこれを足がかりとした営業活動に邁進されることを期待する。今年は9月18日から23日までの6日間、ドイツハノーバにおいてEMOが開催される。激動の国際政治情勢の中、予測がつかない年となりそうだが、好転することを期待して当協会では恒例の視察ミッションを予定している。私ども貿易商は海外パートナーとの関係において信用に次いで重要なことは日本らしい、ということである。自国のことを知らない貿易商は相手から見て、なんの魅力もない。当協会では初心に戻って日本を学ぶ研鑽をしていきたいと年頭に思うところである」と述べた。

 来賓を代表して片岡隆一 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「工作機械は日本のものづくりや、第四次産業革命を根底で支える非常に重要なものである。この工業会は60年を超える長い歴史を刻まれているが、工作機械というと元は輸入から始まったと感じている。輸入される工作機械をみると、経済発展あるいは技術の革新はもちろんのこと、日本の工作機械メーカーの発展に応じて変わってきているとは思うが、工作機械が輸入されるということは、国内で製造する方々のつくっているものでは足りない部分が補われるということかと思われる。補われることによってますます日本の製造業の多様性や競争力の強化に大きく貢献されている。まさに長年の輸入の拡大、貿易を通じた各国相互関係の増進に寄与されており、改めて協会の皆様のご尽力に経緯を表する所存である」とあいさつをした。

 乾杯の発声はHolger Wittichドイツ機械工業連盟 日本代表事務所代表が行った。宴もたけなわの頃、散会した。

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