「大きな転換期を迎えている」日本歯車工業会が賀詞交歓会を開く

 日本歯車工業会(会長=澤田 豊氏)が1月13日、東京都千代田区内にある東海大学校友会館で新年賀詞交歓会並びに新春特別記念講演会を開催した。

 第一部の賀詞交歓会で新年のあいさつに立った澤田会長は、「75才までは高齢者ではなく、准高齢者となっている。私もこの度高齢者から准高齢者となった。皆さん元気で頑張っていこうよ、という国民へのメッセージと捉えている。トランプ氏の動き等を心配する前に、工業会としてはやるべきことをしっかりやっていこうと考えている。技術革新と人材育成に注力する。歯車は完成された技術と見られているが、現在大きな転換期を迎えている。加工法が進化し、汎用機で歯車加工ができるようになった。また、高速の3次元計測によって歯車の出来映えが速く正確に分かるようになった。これは、生産性等に関して画期的に向上する。生産ラインが変わってくると思っている。鋼材の評価法についても、これからのことだが大きな転化点になるのではないか」と述べた。

 宮沢洋一 参議院議員 自由民主党税制調査会長が、「昨年の秋から暮れにかけて税制改正を決めさせてもらった。皆様にも関係ある研究開発を徹底的に応援する税制、また中小企業ということであれば中小企業の投資を促進する税制についてもかなり拡充をしたのでぜひとも皆様方には研究開発を進めていただきたい。また、その成果を投資に結びつけて、アベノミクスの好循環を実現していただくためにもぜひお願いしたい」とあいさつした。続いて、中川俊直 経済産業大臣政務官があいさつをしたあと、乾杯の発声を松波俊宣 副会長が行った。

 宴もたけなわの頃、上田昌克 副会長が中締めを行った。

 第二部の新春特別記念講演会は、久保愛三京都大学名誉教授・応用化学研究所 常務理事「歯車技術の現状と問題」をテーマにして、技術の現状を、材料、設計、損傷鯨飲の理解、熟練技術者の喪失等の点から講演をした。

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