三菱マテリアルが続々と新製品を投入!

 三菱マテリアル 加工事業カンパニー(カンパニープレジデント=鶴巻二三男氏)が、続々と新製品を投入した。今回の新製品は、①重切削旋削加工用インサートシリーズにCVDコーテッド超硬材種「MC6035」を追加、②焼結合金・鋳鉄旋削加工用CBN焼結体「MB4020」に刃先処理アイテムを追加、③超硬エンドミル“MSplusエンドミルシリーズ”にロングネックラジアスエンドミルを追加――した。

重切削旋削加工用インサートシリーズにCVDコーテッド超硬材種「MC6035」を追加

 同社の鉄道・船舶・エネルギー産業に使用される重切削旋削加工用シリーズは、刃先強度と切りくず排出性のバランスを考えた6種類のブレーカと鋼・ステンレス鋼加工に優れる材種で構成され、多くの愛用者から高い評価を博しているが、こうした背景もあり、突発欠損に強いCVDコーテッド超硬材種「MC6035」をこのほど追加し、重切削旋削加工用インサートシリーズの拡充を図るとしている。

 CVDコーテッド超硬材種「MC6035」の主な特長は、以下の通り。

 ① 表面を平滑化することにより、耐溶着性に優れ、低中速の切削領域の耐摩耗性に優れるTiCNを最適な膜厚にすることで、耐摩耗性と耐欠損性のバランスを確保。

 ② コーティング層の引っ張り応力を緩和することにより、断続切削加工時の衝撃による亀裂進展を抑制。

標準価格 :1,180円~4,620円
・CNMM190616-HX  MC6035:2,240円
・CNMM250924-HM MC6035: 4,620円
・DNMM150408-HZ MC6035: 1,650円
・SNMM250924-HV MC6035: 4,620円
・TNMM220416-HL MC6035: 1,660円
(いずれも税抜価格)

焼結合金・鋳鉄旋削加工用CBN焼結体「MB4020」に刃先処理アイテムを追加発売

 焼結合金・鋳鉄旋削加工用CBN焼結体「MB4020」は、バルブ機構やオイルポンプ部品などの焼結合金・鋳鉄旋削加工において、バリ発生の抑制と安定した加工後の寸法精度を維持することで、仕上げ加工に威力を発揮するCBN焼結体だが、このほど同社では、刃先のシャープエッジを実現した「SF」と刃先を丸めた丸ホーニング「SE」の刃先処理アイテムを追加することにより「MB4020」の使用範囲が大幅に拡大した。

 シャープエッジ「SF」丸ホーニング「SE」の主な特長は、以下の通り。

 ① 刃先がシャープエッジの「SF」は、切れ味の向上と切削抵抗の低減により、従来品よりバリの発生を抑制。また面粗度も向上し、良好な加工精度を達成することが可能。

 ② 丸ホーニング「SE」は、シャープエッジに比べ刃先強度が強いため、断続加工や不安定な切削状況時に優位。

標準価格 : 4,640円~6,920円
・NP-DNGA150404SF2 MB4020: 4,640円
・NP-CNGA120412SE2 MB4020: 4,830円
・NP-VBGW110308SE2 MB4020: 4,830円
・NP-TPGB110304SF3 MB4020: 6,920円
(いずれも税抜価格)

超硬エンドミル「MS plusエンドミルシリーズ」を拡大

 一般鋼から50HRC程度までの高硬度鋼の金型材や部品加工の幅広い範囲で、安定した寿命を発揮するとして好評の「MS plusシリーズ」に、金型の高精度かつ高能率加工を実現する高精度ロングネックラジアスエンドミル「MPXLRB」を追加し、シリーズの拡充を図る。

 超硬エンドミルMS plusエンドミルシリーズ「MPXLRB」の主な特長は、以下の通り。

 ① 「MS+(エムエスプラス)コーティング」を採用。炭素鋼から50HRC程度の高硬度鋼まで、幅広い被削材で優れた耐摩耗性を発揮。

 ② ±0.005mmの高精度Rとシームレス刃形により高精度な加工面を実現。

 ③ 外径Φ0.4mm以上は4枚刃とし、外径Φ1mm以上にはびびり振動を抑制する形状を採用。

標準価格 : 6,800円~14,000円
・MPXLRBD0100R005N030: 6,800円
・MPXLRBD0600R050N480: 14,000円
・MPXLRBD0040R005N020: 7,800円
・MPXLRBD0300R010N180: 9,400円
(いずれも税抜価格)

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