オーエスジーが104回定時株主総会を開く
オーエスジー(社長=石川則男氏)が、2月18日(土)に同社アカデミー グローバルテクノロジーセンター(豊川市一宮町)で第104回定時株主総会を開催した。
議長である石川社長が開会を宣し、同社グループの事業全般について説明報告があった。これによると、航空機関連産業向け需要は堅調に推移したが、主要ユーザーである自動車関連産業向けは米国・中国の減速の影響を受け軟調となった。また為替変動の影響もあり、減収減益を余儀なくされたことから、事業の経過・成果(2015年12月1日から2016年11月30日まで)について、売上高は1,055億6千1百万円(前期比5.7%減)、営業利益は182億4千6百万円(同15.5%減)、経常利益178億1千3百万円(同17.2%減)、親会社株主に帰属する純利益101億3千4百万円(同19.0%減)となった。
また、地域別売上高でみると、国内は657億8百万円(前期比3.1%減)、米州1億4千4百万円(同10.6%減)、欧州123億1千5百万円(同7.9%増)、アジア275億3千3百万円(同16.2%減)となった。同社の今後対処すべき課題については、「2020年度に売上高1,500億円を目標とする中期計画を達成する」旨の力強い発言があり、次の諸施策に取り組むとした。
1.大手ユーザーの開拓
最適な加工方法の提案、最先端技術を取り入れた製品を投入するとともに、対面型販売組織をグローバルで拡充することにより、自動車、航空機産業をはじめとする大手ユーザー開拓を推進する。
2.カタログ品戦略
主力製品ごとにフラッグシップである「Aブランド製品」のラインナップを拡充することにより、OSGブランドの価値向上を図るとともに、海外販売代理店網の強化に取り組むことにより、ボリュームゾーンでのシェアアップを目指す。
3.海外市場でのシェアアップ
グローバルで積極的に経営資源を投入し、競合他社との差別化を図るための生産、販売組織の増強を図る。海外においてテクニカルセンターを展開し、ユーザー対応力を強化する。またM&Aを継続的・効果的に行うことで、そのスピードを高めていく。
剰余金処分の件、取締役8名選任の件、役員賞与支給の件が上程され、それぞれ満場一致をもって承認可決し閉会となった。
なお、本総会に関連して恒例のプレゼンテーションでは、総会開会前に新製品等の紹介、総会終了後には2017年の成長戦略について海外動向を中心に報告があった。