日立建機がトリンブル社とクラウド環境下でのオープンプラットフォームの開発で連携を開始
日立建機(社長=辻本雄一氏)は、このほどTrimble® Inc. (本社:米国カリフォルニア州、プレジデント兼CEO=Steven W. Berglund氏)と、クラウド環境下での オープンプラットフォームの開発における連携を開始した。
測量分野における高精度な機器、ソフトウエアおよびソリューションをグローバルに提供するトリンブル社との連携により、日立建機は、国土交通省が推進するi-Construction(アイ・コンストラクション)への対応を行う土木・建築分野をはじめとした、さまざまな顧客向けに最適なソリューションを提供していく。
具体的には、トリンブル社がこれまでに全世界で提供実績のあるクラウド型統合システム「Trimble ConnectTM(トリンブルコネクト)」の技術やノウハウを礎に、日立建機およびトリンブル社でオープンなプラットフォームを開発することで、顧客の事務所から現場、建設機械の運転席まで、シームレスな情報の管理・活用を実現する。また、日立建機が顧客の業務に則した、使いやすいアプリケーションを開発し、現場で稼働する日立建機製の建設機械および他社製のICT建設機械を対象に、最適なソリューションを提供する。
例えば、三次元データの一貫した管理・活用を求められるi-Constructionの環境下において、測量、設計・施工計画、施工、検査および維持管理・更新までの各工程を担当する顧客や日立建機のビジネスパートナーが、インターネット環境を通じて、スマートフォンやタブレット端末などで必要な情報を「いつでも、どこでも」取り出し、活用できるようになる。さらに、施工を行うICT建設機械ともデータ連携をすることで、生産性向上に寄与する。
このソリューションは、日本国内向けに開発し、海外についても特定の地域を対象に展開していく。
日立建機とトリンブル社は、これまでも日立建機のICT油圧ショベルZX200X-5Bにトリンブル社製の三次元マシンガイダンスシステムを搭載するなどの連携を図ってきた。今回のオープンプラットフォームの開発により、土木・建築にとどまらず採石、浚渫、林業、鉄鋼などのさまざまな業種の顧客へのソリューションの提供において、より一層強力な関係を築いていくとしている。