カーボンオフセット付き林業機械、申請受付200台達成! 日立建機
2011年09月12日
日立建機のカーボンオフセット付き林業機械の累積台数が、2011年6月現在で200台に到達した。
同社のカーボンオフセットは商品の製造時CO2をオフセットするもの。2008年10月建設機械業界で初めて導入した。対象商品はCO2削減運動に寄与できる商品として、林業機械から開始、現在までに情報化施工機械、ハイブリッドショベル、電動ショベルと省エネ性能の高い機種に対象を順次拡大している。
今回200台を達成した林業機械は、森林整備に用いられる林業仕様機、高性能林業機械および木材破砕機などで、製造時発生CO2の1トン~2トンをオフセットしている。2011年4月からはミニショベルの林業仕様機もラインアップに加え、0.5~1トン分のオフセットも行えるスキームを構築し、その結果、200台達成時点での累積CO2オフセット量は208.5トンとなっている。このオフセット量は、例えば杉の成木が1年間に吸収できるCO2は14kgであり、杉の木換算で約1万5千本分が1年間に吸収できるCO2に匹敵する。
カーボンオフセットに用いる排出権はブラジルのCDMで創出されたCERを用いており、当該機種を購入すると、日本政府へ製造時CO2に相当する排出権の償却処理を行う。これにより、林業機械を購入すると京都議定書で定められた日本の温室効果ガス削減目標である-6%にも貢献することになる。
日立建機は、林野庁が国民運動として進める『木づかい運動』への参加登録企業でもあり、昨年12月には「カーボンオフセット付き林業機械の普及活動」を評価され感謝状を受章している。今後も同社はカーボンオフセットを通し地球温暖化防止の啓蒙とステークホルダーとの協働を進めていくとしている。