ロボット統計受注・生産・出荷実績(2017年1~3月期)
ロボット工業会がまとめた2017年1~3月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。
受注
受注台数は、対前年同期⽐+29.3%の49,178 台となり、6四半期連続でプラス成⻑。また、前期をさらに更新し、四半期ベースで過去最⾼値となった。
受注額は、同+32.6%の1,762 億円と3四半期連続でプラス成⻑となった。
生産
⽣産台数は、対前年同期⽐+28.5%の47,438 台となり、15四半期連続でプラス成⻑。また、前期をさらに更新して、四半期ベースの過去最⾼値となった。
⽣産額では、同+13.7%の1,580億円となり、3四半期連続でプラス成⻑となった。
昨年2016 年(会員+⾮会員)の年間⽣産額(出荷額)は、引き続き国内での需要増に加え、⽶国での更なる景気拡⼤と製造業回帰による堅調な伸び、中国での減速経済の中にあっても⾼い⾃動化投資意欲、さらに欧⽶におけるインダストリー4.0 などIoT を通じた産業⽤ロボットへの関⼼の⾼まりなどがあり、対前年⽐3%増の7,000 億円超となる⾒込みである。
また、2017年は、2017 年は、対前年⽐7%増の7,500 億円と過去最⾼値を目標に見据えている。現状のように為替が安定すれば、世界的な設備投資増加と⼈⼿不⾜の解消にロボット導⼊が不可⽋である状況からロボット需要は益々⾼まると⾒られる。
出荷
国内は年間を通じて好調で、2015年2月以降は100 億円を下回る出荷⽉はなく、26 ヶ⽉連続で100 億円を上回っている。⾃動⾞産業向けの下支えだけでなく、今年は電気機械産業向けも伸長している。海外市場は、欧州向けで伸び悩みが⾒られたが、中国向けは回復した。
総出荷台数は、対前年同期⽐+26.7%の46,952台と、15四半期連続のプラス成⻑となった。また、前期をさらに更新して過去最⾼値となった。
総出荷額では、同+16.2%の1,605億円となり、3四半期連続でプラス成⻑となった。
国内出荷台数は、同△0.4%の10,289台、2013(平成25)年7~9月期以来となる14四半期ぶりにマイナスとなった。
国内出荷額は、同+0.9%の485億円となり、14四半期連続のプラス成長となった。
輸出台数は、同+37.2%の36,663台となり、15四半期連続でプラス成⻑になるとともに、前期を超えて過去最⾼値となった。
輸出額では、同+35.1%の1,121 億円となり、2四半期連続でプラス成長となり、2007(平成19)年4~6月期を超え、過去最高値となった。
国内出荷内訳
⾃動⾞産業向けは、対前年同期⽐△10.8%の3,698台となり、6四半期ぶりにマイナスに転じた。出荷額は、同△9.3%の159億円となり、7四半期ぶりにマイナスに転じた。
電気機械産業向けは、対前年同期⽐で、+18.4%の2,897台となり、出荷額は、同+11.2%の140億円で、ともに2四半期ぶりにプラスに転じた。半導体⽤(ウェハ搬送)が伸びている。
輸出内訳
溶接⽤は、対前年同期⽐で+11.3%の8,966台となり、6四半期ぶりにプラスに転じた。出荷額は、同+10.1%の230億円となり、5四半期ぶりにプラスに転じた。欧米向けが伸び悩む中、中国向けが回復した。
電⼦部品実装⽤は、同+27.1%の2,363台となり、3四半期連続でプラス成長となった。出荷額は、同+23.1%の366 億円となり、2四半期連続でプラス成長となった。電機向けの主要⽤途である電⼦部品実装⽤は、中国向けの回復によって需要は増加した。これは来期以降も好調を維持すると見込まれる。