日本歯車工業会が第60回通常総会を開く
2017年05月30日
日本歯車工業会が5月19日、東京港区の機械振興会館倶楽部にて「第60回通常総会」を開いた。 今年は改選期にあたり、新会長に栄野 隆・日立ニコトランスミッション顧問が選任された。
総会後の懇親会で、あいさつに立った栄野新会長は、「歯車工業会は来年で80周年になる。創立は昭和13年、まずは東京、その翌年に大阪で製造組合が発足した。一緒になったのは昭和33年、そこで日本歯車工業会となり、ここから60年、歯車工業会にとっても節目の年になると思う。当時、歯車工業会が発足したときは、高度成長経済の中の産業、拡大基調の産業だった。現在、会員企業の参加がここ数年で増加しているが、加工設備、切削工具、計測機器等、歯車を助けてくれる関連企業の皆様が加入して下さっている。創立の時の精神が一致団結をして、スクラムを組んで歯車工業を盛り立てよう、というものだった。歯車業界を助けてくださる皆様と一緒になって事業を行っていきたい」とあいさつした。
続いて来賓を代表して片岡隆一 経済産業省製造産業局 産業機械課長が、「ギアカレッジで産学連携を取り組まれており、ISO標準活動等にも注力され、日本経済産業にとって重要かつ貴重な活動をされている。鋼材材料の中で異物のバラツキがある等の課題があるが、歯車用鋼材の安全性、信頼性を正確に測定することで皆様の優れた製品がさらに広く高い評価を得ている。JIS規格、ISOの国際標準獲得に向けて、われわれとしても尽力していく」と述べた。 乾杯の発声は植田昌克副会長(植田鉄工所社長)が行った。