日本金型工業会東部支部が第5回定時総会を開く
2017年05月30日
日本金型工業会東部支部(支部長=加藤忠郎 日進精機相談役)が5月19日、東京都内の上野精養軒で第5回定時総会を開催した。
平成28年度事業報告、同決算報告並びに監査報告、平成29度事業計画案、同収支予算案を承認した。
真田幸光 愛知淑徳大学 教授が「現行の世界秩序の変化と日本」をテーマに講演したあと、引き続き懇親会を開いた。
あいさつに立った加藤支部長は、日頃の感謝を述べたあと、「機械統計の月次の生産額が昨年の5月から顕著に上昇し、10月以降、前年同月比が100%を超えている。こうした状態で推移して欲しい。私の持論では、モノのインターネットであるIoTや人工知能のAI等は、われわれ金型業界に直接関係ないと思われるが、あながち無視できないのではないか。先月はインターモールドが開催された。工業会の展示ブースでは2年前は71社だったが、今回は77社に増加した。かなり活況があった」と述べた。
来賓を代表して、蘆田和也 経済産業省製造産業局素形材産業室 室長が、「足元の景況感は戦後3番目になる景気回復を続けているようだ。バラツキはあるようだが、堅調に推移しているといえるだろう。他方、将来に目を向けたときに第四次産業革命や今後の電気自動車化の動き等、仕事の質と量が大きく変化していくと思っている。ものづくりの基盤を支え続けられる産業であり続けられるように私どもも応援している」とあいさつした。 牧野俊清 日本金型工業会 会長があいさつに立った。この中で牧野会長は、「成形関係のお客様が昨年暮れあたりから調子が良くなっているように感じている。乗用車の生産台数は3月は多いのだが昨年に対して7%も増加したらしい。そのために成形業界の方が関連して調子が良いようだ」と期待を込めた。 新入会員の紹介のあと、 井上 真一牧野フライス製作所 社長が乾杯の発声を行った。