ジェイテクトが 小型ギヤスカイビングセンタ GS200Hを販売開始 ~ギヤ量産加工に最適~
ジェイテクト(社長=安形哲夫氏)は、このほど小型ギヤスカイビングセンタ「GS200H」の販売を開始した。
ギヤスカイビングセンタは、スカイビング工法に同社独自の要素技術を加え、従来5工程(5台) 必要としたギヤ加工を1台に工程集約した機械。同社はこれまでに、汎用マシニングセンタベースの「GS300H」、大型ギヤ加工に最適な「GS700H」とシリーズ展開している。
今回販売開始する「GS200H」は、GSシリーズの「工程集約機能」を継承しながら、「GS700H」で培った加工技術・ノウハウを集約している。画期的な小型化の実現により、自動車などに使用されるギヤの生産ラインへの組み込みが容易となるもので、量産加工に適した機械である。
GSシリーズの独自スカイビング加工技術、高速回転ワーク軸、自社製CNC 「TOYOPUC-GC70」、独自の歯車創成理論に基づく工具などの従来技術・機能と合わせて、機械剛性・各軸剛性を高め、熱変位を低減する最適な機械設計により高精度な加工と従来の約2倍の高い生産性を実現している。また、スカイビング工法採用により顧客製品の小型・軽量化が可能となり、省エネ・省資源ニーズにも貢献する。
同社では、独自の要素・制御・工具・加工技術を備えたGSシリーズ3機種を提供することで、顧客の生産を支えるとともにギヤ加工市場への拡販を進めていくとしている。
1.主な特長
① 生産ラインに適したコンパクトな機械サイズ
②機械剛性、各軸(X・Y・Z)剛性向上による高生産性(従来比約2倍)の実現
・コラムの高剛性化
・ストレスパスを短縮
・主軸フロント軸受径の大型化
③熱変位対策、軸移動変化量削減による加工精度の向上
・鋳物部位(ベッド、コラム)の最適な熱容量確保と放熱効果を実現する設計
・ベッドのリブ構成の最適化による安定した軸移動の実現
2.加工対象工作物
3.GS200H機械仕様