「世界経済や金融市場を冷戦に判断し適切な舵取りを」日本工作機械輸入協会が第62期通常総会を開く
2017年06月12日
日本工作機械輸入協会(会長=中川貴夫 シーケービー社長)が、5月23日、都内の日比谷松本楼で第62期通常総会を開催した。
総会終了後の懇親会で、中川会長は、総会が滞りなく終了したことを報告したあと、「当協会会員は、現在、正会員・賛助会員合わせて61社となり、昨年同時期に比べ4社増となった。昨年この場で会員数60社の目標を発表させていただいたが、関係者の皆様のお陰をもって60社を超えることができた。感謝申し上げる次第である。さらに会員数の増加に向けてさらに努力していく所存である。2017年は欧州で重要な国政選挙が相次ぎ、オランダ、フランスと続き、秋にはドイツ連邦議会選挙が行われる。3月には英国は正式にEU離脱を通知した。欧州だけでなくアジア情勢も緊張が続いている。こうした中、世界経済や金融市場を冷静に判断し、適切な舵取りをすることが、貿易に携わる当協会の社運を左右するといっても過言ではない。2017年は緊張の年。この緊張の年に備えたい」と述べた。続いて新会員の紹介が行われた。
来賓を代表して、片岡隆一 経済産業省製造産業局産業機械課長が、「日本経済、世界経済は明るくなってきたと感じている。特に工作機械の設備投資関係については、日工会の統計を拝見しても秋あたりから良くなってきている感じがしている。アメリカの経済も動きつつある。中国は政策をしっかりやっていかなければ政権の維持が難しいので政策効果への期待がある。ヨーロッパも一時の悪さからは良くなってきたと、まだら模様ではあるが皆様の関連業界からは聞こえてくるようになった。こうした中で日本の経済、産業としても発展を遂げたいという思いである」とあいさつをした。 乾杯の発声は、アントネッラ・マルッチ イタリア大使館 貿易促進部副代表が行った。