マイクロスコープや顕微鏡等に最適な高倍率を実現した高速度カメラ「NR5」シリーズ

米IDTジャパンは、マイクロスコープや顕微鏡等に最適な高倍率を実現した高速度カメラ「NR5」シリーズを10月1日より発売する。

従来の高速度カメラの開発は、自動車の安全実験や乗り物の衝突実験等、画素サイズの
大型化が追及される方向だった一方、半導体部品や病理学の分野等では、さらに微細なものを解析するために、撮影された画像の拡大化と高精細化が求められ、小さな画素を用いることでの高倍率が必要となるが、小さな画素にすることで明るさが損なわれ、感度が下がってしまうというデメリットがあった。そこで、米IDT社は、画素開口率を従来の30%大きくする等の工夫により高感度を維持した上で、フルハイビジョン1,000コマのスペックで、業界最小クラスの画素7ミクロンを実現し、マイクロスコープや顕微鏡に搭載するために、小型でコンパクトな「NR5」シリーズを開発した。

現在、スマートフォンやポータブルメディアプレイヤー、プリンタ、自動車等、多様な分野でMEMSデバイスが用いられており、半導体分野においても、その活用や拡大が期待されている。従来の半導体部品と並びこの高精度で低コストなMEMSデバイスの普及等により、ますます検査技術の向上とコスト削減が求められており、そういった半導体関連業界のニーズに応えるためにも、今回の「NR5」シリーズは従来の検査ツールの価格と比べて、30%ほど削減されたものになっている。

また、医療分野においても、同じく顕微鏡に搭載して、高度な医学を支援する研究に役立つツールが求められているが、昨今の学術研究費削減目標(30%)に応えなければならず、こういった状況でも今回の製品は応えるものとしている。

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