史上最高の高精度! DMG森精機が立形マシニングセンタ「NVX 5000 2nd Generation」販売開始
2017年08月27日
DMG MORIは、NVX 5000シリーズの第2世代となる高精度を実現する立形マシニングセンタ「NVX 5000 2nd Generation」の販売をこのほど開始した。
このマシンは、第1世代機で顧客からの要望を反映し、全ての点で性能を向上させている。
特長は、コラム・ベッド連結部を強化することで2倍の切削能力を実現し、ダイレクトスケールフィードバックを全軸に標準装備することで高精度な位置決め・高い面品位を実現。世界最高の重切削能力と面品位とを兼ね備えていること。圧倒的な切削力を保ちつつ、金型加工にも適した高い面品位を両立させている。
モジュール化した自動化システムのご提案、クーラント・切りくず処理の最適化により、ユーザーの生産性向上と、DMG MIRIならではの万全のサポート体制を約束してくれる。
NVX 5000 2nd Generationの特長
(1)剛性の向上・加工時間の短縮・コラム・ベッド連結部を強化することで剛性を向上し、切削能力を当社従来金型機比2倍に向上し、加工時間の短縮を実現。
・高性能主軸speedMASTER(最高回転速度15,000 min-1(標準))、powerMASTER(最大トルク360 N・m(10%ED))を搭載し、かつてない加工能力を実現。
・FEM解析によりベッドの厚さやリブ形状、配置など微妙な調整を細部まで施し、高剛性を実現。
・Z軸の位置に関係なく安定した加工性能を実現するC型コラム構造を採用することで、加工条件を上げた加工が可能となり、加工時間を短縮。
(2)面品位・精度の向上
・ベッドやコラムの鋳物内部にクーラントを循環させることで、室温8℃の変化に対し、
Z軸熱変位量を4μmに抑制。
・マグネスケール社製の磁気式リニアスケールを採用し、高精度な位置決めを効果的に実現する。ダイレクトスケールフィードバックを全軸に標準装備することで、位置決め精度4μm以内を保証。
・摺動面内の油溝形状を最適化し、移動時の動圧を等分布化することで、テーブル位置や加工条件に関わらず安定した真円精度(ばらつき4μm以内)を実現。
・振動減衰性に優れた摺動面案内(X / Y軸)を採用し、安定した加工を実現。
・高剛性ローラガイドを採用(Z軸)することで追従性を向上し、金型加工に対応する高い面品位を実現。
・摺動面幅を従来機のものより拡大することで、面圧を低減し、経年変化を抑制。
・Z軸には俊敏な高速送りを行うため転がり案内を採用し、追従性が向上。
・ワークストッカや機内計測装置など各ユニットをモジュール化したロボットシステムや、非切削時間を大きく短縮する2面シャトル式APCの自動化システムを構築可能。
・機械本体だけでなく、機械・搬送装置・周辺装置・生産管理システム、さらには加工技術・治具・工具・測定まで一体となった自動化システムを高品質、短納期で提供。
(4)作業性/メンテナンス性
・微細な切りくずが溜まりにくいタンク構造(チップコンベヤ仕様)により、切りくずによる機械停止を予防。
・正面ドア開口部下端の高さを低くすることで主軸やテーブルへの接近性を改善し、治具調整などの段取り作業負荷を低減。
・天井部に開口スペースを設け、クレーンを使用したワークの段取りに対応。
・マガジンドアとマガジンステップを設け、工具マガジンの保守作業が容易。
・日常点検が必要な機器類を機械側面にまとめ、メンテナンスが容易。
・主軸ユニットを後部ベアリングまで含めたカートリッジ式にすることで、主軸の交換時間を飛躍的に短縮。