ヤマザキマザックが高出力ファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX FIBER Ⅲ (8kW)」シリーズをリリース

 ヤマザキマザック(社長=山崎智久氏)はこのほど高出力の8kW発振器を搭載し、さらに加工能力を高めたファイバーレーザ加工機「OPTIPLEX FIBER Ⅲ(8kW)」シリーズを発表した。

 「OPTIPLEX FIBER Ⅲ (8kW)」シリーズは、高出力化と送り軸の加速度向上により、従来機と比較して素材や板厚を問わず生産性が大幅に向上、さらには厚板軟鋼の窒素加工にも対応するなど高い加工性能を実現している。

 CNC装置は19インチの大型タッチパネルを採用した「MAZATROL PreviewG」を搭載し、加工プログラミング時の操作性を向上させている。また、レーザ光を最適制御する「マルチコントロールトーチ」や各種「インテリジェント機能」、加工条件の一元管理・他機への展開を容易にする「加工条件ネットワーク共有機能」やQRコードの読み取りで加工プログラムを呼び出す「QRコードリーダ機能(オプション)」などにより、高品質な加工と段取り時間のさらなる削減を実現している。

 自動化対応では、拡張性のある自動化システムとして定評のあるEMC(Extensible Manufacturing Cell)やQUICK CELL 3015などマザック製システムとの接続のほか、システムインターフェースのオープン化により他社製システムとの接続にも対応し、柔軟なシステム構築を可能としている。

 なお、同社では9月5日、6日の2日間、美濃加茂製作所ワールドテクノロジーセンタで開催した「マザック レーザテクノロジーフェア」に同機を出展し、全世界での販売を開始した。

特長

1. 高出力8kW ファイバーレーザと送り軸の加速度向上による高い生産性と加工性能
 OPTIPLEX 3015 FIBER Ⅲ(8kW)の場合、従来機比で生産性が15%以上向上。特に厚板加工において大幅な向上を実現。(例:OPTIPLEX 3015 FIBER Ⅱ(6kW)と比較して銅15mmで約65%、真鍮15mmで約80%生産性向上)、出力アップにより厚板軟鋼の窒素加工にも対応(例:軟鋼9mm の窒素加工が可能)。

2.CNC 装置MAZATROL PreviewG を搭載
 高速・高精度制御と19 インチの大型タッチパネルやエルゴノミクスデザインを採用し、生産性と操作性がさらに向上。

3. 高品質な加工と段取り時間の削減
 a)マルチコントロールトーチと各種インテリジェント機能
 板厚や材質にあわせた調整を自動化、最適な加工制御により高品質な加工と段取り時間を削減。
 b)加工条件ネットワーク共有機能
 ネットワークを介して複数台のレーザ加工機の加工条件をデータベースで一元管理、一台の機械でチューニングした加工条件をネットワーク上の他の機械に容易に展開・共有が可能。
 c)QR コードリーダ機能(オプション)
 加工図面に印字したQR コードをリーダで読み取ることで、加工プログラムをデータベースより素早く呼び出すことが可能。プログラムを探す手間を省くだけでなく、プログラム作成ミスを防止。

4. ニーズに合わせた柔軟な自動化システム対応
 生産量の増加にあわせて後から拡張可能なEMC(Extensible Manufacturing Cell)やQUICK CELL3015 などマザック製システムとの接続のほか、システムインターフェースをオープン化することにより、マザック製以外のシステムとの接続にも対応、柔軟なシステム構築が可能。

主な仕様

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