今年国内最大の工作機械見本市「MECT2017」が10月18日から名古屋で開催 ~開催規模は前回を上回る457社1933小間~
樋口社長は、「今回の展示規模はリーマンショック前の2007年点に次ぐ1933小間で、前回展の1915小間を上回った。今年の国内で開催される工作機械見本市としては最大で、この規模はMECT史上2番目となる。胸を張った展示会が名古屋で開催できることを嬉しく思う」と喜びを述べた。
今回の出展者数ついて平野清嗣MECT事務局長は、「457社・団体が出展するが、うち全出展者の16.8%にあたる77社(前回69社)が初出展会社となる。また、会場内に展示される工作機械、各種装置は376台となった。また、1190点の新製品(1年以内に発表されたもの)が展示される予定。海外からの参加は23カ国・地域を数える」と説明した。
今回は、来場者向けに見所を紹介するウェブサイト「MECT NAVI」を新設。MECT会場の様子を動画配信するほか、会場内ニュース「Show Daily」と連動し、最新ニュースも配信する。来場者同士で情報共有ができるようにTwitterなどのSNSサイトも積極的に利用する。世界最先端の技術での実演加工に挑戦する主催者コンセプトゾーン(企画展示)では、新市場として期待される「宇宙」にスポットを当て、宇宙ベンチャーの取り組みを紹介するとともに、最新の人工衛星に向けた部品加工など、宇宙市場で必要とされる加工技術を会場内で披露する。また、主催者企画のセミナーでは、トヨタ自動車、マツダ、ボーイングらがそれぞれの分野からものづくりの今後について講演する。
主催者コンセプトゾーン
テーマ:New Frontier宇宙 求められる加工技術
開催場所:ポートメッセなごや1号館特設会場コンセプトゾーン内
実施期間:10月18日(水)~21日(土)
展示内容:
〈ゾーンA〉最新の人工衛星部品を削る
宇宙ベンチャーのアストロスケール社が来年初頭に打ち上げを予定する宇宙ゴミの観測用人工衛星「IDEA OSG1」。会場では、打ち上げ時に必要不可欠な衛星とロケットの結合部品(アダプター)を5軸MCで加工。最新の切削加工技術を披露する。
〈ゾーンB〉宇宙で活躍する町工場の技
売上げの約30%が宇宙関連という神奈川県茅ヶ崎市の町工場の由紀精密。従業員33人の町工場になぜ宇宙の仕事が舞い込むのか。会場ではMECTに併せて新たに設計したロケットエンジン(スラスター)のインジェクターを複合加工機で加工。宇宙関連企業から選ばれる技の秘密に迫る。
セミナー
開催場所:ポートメッセなごや 交流センター3F会議ホール
開催時間:10月18日(水)~21日(金)①13:00~14:00 ②14:20~15:20
聴講料金:無料(*会場への入場料1000円が別途必要)
申込方法:公式Webサイト(Mect-japan.com)のセミナーページから受け付け
定 員:各セミナーとも400名(先着順)
●講演内容
・10月18日(水) テーマ「自動車」クルマづくり最前線
講演①:13:00~14:00「次世代に向けた新しいクルマづくり」
トヨタ自動車 常務理事パワートレーンカンパニー量産開発 生産技術担当近藤禎人氏
講演②:14:20~15:20「飽くなき挑戦」
マツダ パワートレイン開発本部 エンジン設計部 部長 林 裕二氏
・10月19日(木) テーマ「航空機」進化する航空機産業
講演①:13:00~14:00「航空宇宙産業における生産の動向」
ボーイングマテリアルマニュファクチャリングテクノロジー 担当バイスプレジデント レーン バラード氏
講演②:14:20~15:20「航空機用ジェットエンジンのものづくり技術~自動化への取り組み~」
川崎重工業 ガスタービン・機械カンパニーガスタービンビジネスセンター生産総括部総括部長 三島悦朗氏
・10月20日(金) テーマ「宇宙」宇宙ビジネス新時代
講演①:13:00~14:00「北海道から宇宙へ上がるロケットの現状と今後の産業発展」
インターステラテクノロジズ 代表取締役 稲川貴大氏
講演②:14:20~15:20「アストロスケールが目指す宇宙ビジネス」
アストロスケール CEO 岡田光信氏