タンガロイが「DirectTungJetシステム」(ダイレクトタングジェットシステム)用ホルダの発売を開始
タンガロイ(社長:=木下聡氏)は、このほど高生産性加工を可能にする高圧クーラント用ホルダ「TungTurn-Jet」(タングターンジェット)に、内部給油用のホース配管を不要とし、機械設備から直接ホルダ内部へ給油可能な「ダレクトタングジェットシステム」用の自動盤用高圧給油ホルダ「TungTurn-Jet」(タングターンジェット)の発売を開始した。
この製品は、ホルダ内部から高圧で供給されるクーラントをクーラントユニットからインサートの刃先に最も近い位置から直接供給可能な機構を採用している。これにより、通常の外部クーラント対応ホルダでは切りくず処理が困難であった難削材などに対し、切りくずの強制的な分断や切りくず流出方向を変化させることで切りくず処理性の大幅な改善を可能にした。さらに、前面クーラント穴からもインサート逃げ面へクーラント供給が可能であり、切りくず処理性の向上だけでなくインサートの損傷抑制にも効果を発揮する。
ダイレクトタングジェットシステムは、従来必要とされていたホース配管を用いずに、自動盤機械の刃物取り付け台に設けられた給油口からダイレクトにホルダ内部へ切削油の給油を可能としたシステム。これにより、ホース配管作業をせずに内部給油ホルダを容易に機械へ取り付けることが可能となり、また従来問題となっていた内部給油用ホースへの切りくずの巻き込みも解消できる。一方、従来同様にホース配管接続による使用も可能である。
追加拡充するタングターンジェットには、従来の前挽き加工用工具だけでなく、溝入れ・ねじ切り加工用工具のTetraMini-Cut(テトラミニカット)、突切り加工用工具DuoJust-Cut(デュオジャストカット)も設定し、トータルツーリングを可能とした。
主な特長
●ホース接続による配管が不要で、機械タレットから直接ホルダ内部へ切削油の供給が可能
●高圧クーラントにより、切りくずを強制的に分断し、顧客の生産性を飛躍的に向上させることが可能
●クーラントをインサートの刃先に最も近い位置から直接供給することで、切りくず処理性及び耐摩耗性を大幅に向上させることが可能
主な形番と標準価格(いずれも税抜価格)
・JSWL2XR1212X04-CHP:32,520円
・STCR1212X18-CHP:23,100円
・JSXXR1212X09-CHP:22,800円
・アイテム数:32アイテム