イワタツールが絶好調! オープンガレージ見学会を開催
会に先立ちプレス向けに業績報告が行われた。
それによると2016年度の実績は、売上が前年度比12%増、経常利益 同32%増となった。2017年度上期については、前年同期比13%増、経常利益同25%増となった。なお2017年度は売上前年度比15%増、経常利益同40%増を計画している。
2016年度について岩田社長は、「前行程加工の厳しい精度要求に応えるため、精密空調を設備している第三工場を立ち上げ、オープンガレージを完成させた。去年から今年にかけて、MAKINO、WALTER、ROLLOMATICと設備を増設させ、タイ工場を拡張させた」と説明した。業績増の要因として、東日本、ヨーロッパ、タイの売上が向上したことを挙げた。
2018年度は、自社製の研削盤を本格的な生産に持ち込む計画をしている。また、第一工場の空調設備の入れ換えを行い、精密空調エリアを拡大、集中クーラントの設備建設を行うとした。これにより、工場内環境の改善や空調用エネルギーを削減する。
新製品について、①トグロンハードロングドリル サイズ追加、②SPセンター サイズ追加、③トグロンハードドリルOH オイルホール、④交換式SPセンターが、2017年末にかけて順次出荷予定とした。なお、参考出品だった①SPセンターZERO、PCDドリル リーマ-、PCBNドリル リーマーの開発が終了し、順次発売するとした。
新開発商品について岩田社長は、「未発表のエンドミルがある。どこにもカブることのない工具です」とした上で、「前回のJIMTOFで披露した“MDS 小径ドリルユニット”をさらに進化させ、10月18日からポートメッセなごやで開催されるMECT2017で展示する予定」とした。
オープンガレージで子ども達がものづくり
オープンガレージ見学会では、岩田社長がオープンガレージを開設したいきさつについて、「ものづくりの楽しさを伝える、ものづくりの基本を知り、難しさ、厳しさを伝えることを目的としている。子ども騙しではなく、実際に使えるモノを製作することで基本や手順を知らなくては出来ないことなど、失敗を通じて知ることが重要です」と話した。このオープンガレージの特長は、電気・電子工作、プログラミングや木工だけでなく日常体験することのできない金属加工やロボット制御などを体験できることの他、なごやサイエンスパークヒルには、産総研など公的研究機関や開発型企業が集積し、連携が可能であることが挙げられる。「教育機関、研究機関、民間の一銭の技術者と交流ができるメリットがある」と岩田社長。運営については、名古屋市、市民経済局、各大学、NPO法人G-net、名大社、近隣企業などと連携のうえ、学生も協力している。
オープンガレージの実績報告を同社のインターン生 長崎むめのさんが行い、懇親会が開催された。和やかな雰囲気の中、中締めを行い散会した。