ロボット統計受注・生産・出荷実績(2017年7~9月期)

 ロボット工業会がまとめた2017年7~9月期のロボット統計受注・生産・出荷実績は次のとおり。

業況について
 2017年の見通しについては、年初、会員外も含めた年間生産額は対前年比7%増の7,500億円(会員比率77.7%)を期待していた。しかしながら、会員ベースでの3四半期(1~9月)集計結果は、国内需要が堅調であるとともに、輸出はさらに大幅な伸びを示し、その生産額は対前年比27.2%増の5,204億円と年初見通しを大幅に上回る状況で推移しており、会員外も含めた年間生産額の8,000億円超えは確実となる。

受注
 受注台数、受注額ともに7~9月期で過去最高値となった。
 ・受注台数(台) : 51,768(前年同期比+39.5%) 8四半期連続のプラス成長
 ・受注額(億円) : 1,782(同+25.9%) 5四半期連続のプラス成長

生産
 生産台数、生産額ともに四半期ベースで過去最高値となった。
 ・生産台数(台) : 55,998(前年同期比+44.9%) 17四半期連続のプラス成長
 ・生産額(億円) : 1,891(同+34.4%) 5四半期連続のプラス成長

出荷
 総出荷台数、総出荷額、輸出額において四半期ベースで過去最高値となった。
 ・総出荷台数(台) : 56,258(前年同期比+49.3%)17四半期連続のプラス成長
 ・総出荷額(億円) : 1,960(同+39.9%) 5四半期連続のプラス成長
 ・国内出荷台数(台): 10,501(同+13.0%) 3四半期連続のプラス成長
 ・国内出荷額(億円): 483(同+11.6%) 16四半期連続のプラス成長
 ・輸出台数(台) : 45,757(+61.2%) 17四半期連続のプラス成長
 ・輸出額(億円) : 1,476(+52.6%) 4四半期連続のプラス成長

国内出荷内訳
●自動車産業向け
 ・国内出荷台数(台) : 3,889(前年同期比+8.9%) プラス成長
 ・国内出荷額(億円) : 162(同+10.8%) プラス成長
●電気機械産業向け
 ・国内出荷台数(台) : 2,871(前年同期比+5.4%) 3四半期連続のプラス成長
 ・国内出荷額(億円) : 155(同+14.7%) 3四半期連続のプラス成長
 国内需要の好調要因としては、溶接、組立、そして半導体用等が伸びたことによる。

輸出内訳
●溶接用
 ・輸出台数(台): 10,867(前年同期比+53.3%)3四半期連続のプラス成長
 ・輸出額(億円): 267(同+44.3%) 3 四半期連続のプラス成長
●電子部品実装用
 ・輸出台数(台): 3,759(前年同期比+71.6%)5四半期連続のプラス成長
 ・輸出額(億円): 581(同+70.7%) 4四半期連続のプラス成長
 輸出国別では、中国向けが輸出額の46%を占めるほどの顕著な伸びとなっていることに加え、その他主要国であるアメリカ、韓国、台湾、ドイツいずれもが前年同期を上回ったことで需要全体を大きく押し上げた。

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