「重要な点は教育にある」日本工作機械販売協会が賀詞交歓会を開く
あいさつに立った冨田会長は、「昨年を振り返り、トランプ政権が本格的に始動し、地政学的にいえば世界的にも摩擦があったのだが、北朝鮮問題については今年も注視したい。日本国内では安倍政権が再任され、強い政権ができた。株価も高くなり安定し、一般経済でいえば今年1年、良好ではないだろうか。工作機械業界については史上最高の暦年の受注額だと聞いた。本年についていえば、年末から年始にかけて多くの中小企業を訪問したが、仕事が出ているな、という感想を持った。今年も内需については日工販の努力にもよるが6000億円を目指して頑張りたい。」と意気込みを示した。
また、昨年開催された東京モーターショウについて触れ、「驚いたことはコンセプトカーが展示されていたが、運転席には誰もいない。乗っている人たちは皆さんで話をしているうちに目的地に行くということで、EVでありレベル4であり、カーシェアリングを視野に入れたコンセプトカーだと思われるが、2030年くらいに先進国ではこうした自動車が走っているのではないかと感じた。日工販としても自動車の将来には非常に興味がある。」としたうえで、「自動車以外の産業にも目を向けていかなければならない。半導体、建設機械、医療分野、航空機産業などにも注力していかなければと思う。」と述べた。
日工販の役割について、「重要な点は教育である。SE教育をはじめ、お客様の要望が非常に高くなっていることもあり、レベルの高い営業マン教育の一助になれば良いと思う。また、情報の提供も重要であり、補助金、税制改正、PL保険等の情報を提供していきたい。各分野の専門家に依頼をして講演会を開催し、メーカーの新製品勉強会や工場見学会、メーカーの営業マンとの情報交流会を積極的に実施し、より連携を深めていきたい。」と力強く話した。
乾杯の発声を野中治孝 日本工作機械輸入協会 副会長(ゴーショー社長)が行った。宴もたけなわのころ散会した。 



