三菱日立ツールが続々と新製品を投入! ~GALLEAシリーズ第6弾 刃先交換式のレンズ工具「GF3L形」、金型加工用ヘッド交換式エンドミル「EHXエンドミルシリーズ」~
三菱日立ツール(社長=増田照彦氏)が、続々と新製品を市場投入している。このほど発売した新製品は、GALLEAシリーズ第6弾の刃先交換式のレンズ工具「GF3L形」、金型加工用ヘッド交換式エンドミル「EHXエンドミルシリーズ」の2製品。いずれも金型業界に貢献する工具だ。
GALLEAシリーズ「GF3L形」
従来工具で高能率加工を行う場合、送り速度を上げて高能率加工を行う方法が一般的だったが、加工形状が複雑な場合などでは機械の送り速度が追従せず、狙い通りの高能率加工を実現できないケースがあった。近年では異形工具を使用し、5軸加工プログラムの作成可能なCAD/CAMソフトウエアの登場で加工することが可能になっている。
「GF3L形」は、このような最新のCAD/CAMを活用し、GALLEAシリーズの特徴である「加工するピッチを大きくすることで加工能率を大幅に向上する」ことが可能な製品として今回、ユーザーの期待に応える形で開発された製品だ。また、3コーナーのインサートを採用し経済性を向上させている。
金型の緩曲面の中仕上げや仕上げ加工、金型構造部の勾配面(緩斜面)の加工、タービンブレード翼面の仕上げ加工に威力を発揮する。
特長は以下の通り。
1.GF3L形は緩曲面・緩斜面の仕上げ加工に適したレンズ工具。
2.切れ味良好な3枚刃のポジ刃形設計で高能率な仕上げ加工を可能にする。
3.ユニークなインサート拘束面が強固なインサートのクランプを実現した。
4.最新のTH3コーティング、PN2コーティングを採用し、さまざまな被削材に対し長寿命な加工が行える。
5.GALLEAシリーズ(GF3L形とGP1LB形)を合わせて使用することで中仕上げから仕上げ加工をより高能率に行なうことができる。
仕様
●モジュラーヘッド:全3アイテム
●超硬インサート:全6アイテム
価格(税別)
●モジュラーヘッド:42,700~45,300円
●超硬インサート:1,880~ 2,800円
金型加工用ヘッド交換式エンドミル「EHXエンドミルシリーズ」
金型製作で使用される超硬ソリッドエンドミルは、特に工具径の大きなものや、深彫り加工に使用されるロングシャンクのものは高価でユーザーの大きな負担となっていた。刃先交換式エンドミルの小径化や高精度化が進んでいるが、「より高精度の超硬ソリッドエンドミルで加工を行いたい。」というユーザーの要望を受け、同社では金型加工用として、超硬ソリッドエンドミルの刃形と刃先交換式エンドミルの経済性を併せ持つ「EHXエンドミルシリーズ」を開発した。
製品の特長は以下の通り。
1.「超硬」+「超硬」の2面拘束のモジュラーシステムを採用し、ソリッド工具に近い剛性と高精度を確保した。
2.金型加工に好評な「エポックターボミル」「エポック21」「エポックパワーミル」刃形の超硬ヘッドをラインナップした。
3.アプリケーションに対応したヘッド交換が可能で、経済性に優れている。
4.超硬ヘッドには、耐熱性、耐摩耗性に優れたTHコーティングを採用している。
5.EHXエンドミルシリーズにより金型の部品加工や深彫り加工などの、同社ソリッドエンドミルの適用範囲を広げることができる
仕様
■超硬ヘッド
・EHX-(H)-ETM4-TH:(φ12~φ20) 全6アイテム
・EHX-CEPR6-TH:(φ12~φ20) 全3アイテム
・EHX-EPP4-TH:(φ12~φ20) 全16アイテム
■超硬ホルダ
・EHX-ASC:(φ12~φ20) 全21アイテム
(アンダーカットタイプ、ストレートタイプ、ペンシルネックタイプ)
価格(税抜)
■超硬ヘッド
・EHX-(H)-ETM4-TH:(φ12~φ20) :16,800~39,300円
・EHX-CEPR6-TH:(φ12~φ20) :16,800~35,600円
・EHX-EPP4-TH:(φ12~φ20) :14,600~35,100円
■超硬ホルダ
・EHX-ASC:(φ12~φ20):57,600~128,000円