【レポート】MTF2018(本社川島工場)が大雪の翌日でも盛況! 新しくなった「VERTEXシリーズ」に来場者も熱視線
写真:三井精機工業
三井精機工業(社長=奥田哲司氏)が、このほど本社川島工場を皮切りにプライベートショー「MTF2018(MITSUI TECHNICAL FAIR2018)」の開催をスタートさせた。
関東地区(本社会場)は、1月23日(火)から24日(水)の2日間開催された。今回の目玉は、軸立形マシニングセンタ 「Vertex」の新型。「Vertex75X」は“Ⅱ”から“Ⅲ”にバージョンアップし、また、航空機エンジンに使われる大型ブリスク加工を高精度で加工する「Vertex100」がそれぞれ展示されていた。コンプレッサで目に付いたのはオイル式インンバータ・タイプの新製品「ZgaiardX(ジーガイヤX) 」の55。また、また周辺機器を担う協賛メーカー37社の製品も多数並んでいた。本社工場内で奥田社長に今後の意気込みを伺うことができた。
記録的大雪の翌日にもかかわらず来場者で賑わいをみせたMTF2018

展示会を主催する側からすると、心配なのは来場者が足を運ぶかどうか―――。ところが、悪条件にもかかわらず2日間で1000人近くが来場するという健闘ぶりを見せつけてくれた。これがMITSUIファンの底堅さか。

世界でも他に例がない自動車メーカーがつくったビジネスジェット機「HondaJet」の機体は自主開発、エンジンもGEと共同開発に成功するという快挙を成し遂げ、まさに旬な内容だった。

さて、今回注目の的だった「Vertex」。「Vertex75X」は“Ⅱ”から“Ⅲ”へバージョンがアップしている。既に「Vertex55X」はⅢになっているが、55Xの改良点をそのまま75Xにも踏襲。ベッド剛性の向上による3次元微小線分プログラムの加工面性状の改善、センサーの増設と補正アルゴリズムの改善による主軸熱変位補正機能の精度向上などが改善の鍵となっている。Z軸方向の熱変位が従来機の1/3に減少したとのことで、精度・剛性ともにさらに磨きをかけて登場していた。
新しくなった「Vertex75X Ⅲ」の横には、ワーク径φ1250が積載可能なVertexシリーズ最大の機種、「Vertex100」が展示。もちろんこちらも最新型の主軸熱変位補正機能を搭載している。魅力は最小の設置スペースで最大の加工エリアを実現すること。なんといっても3m×4.2mの設置スペースで最大φ1250×高さ850のワークが積載可能なうえ、大型機でありながら工具やワークへの良好な接近性は魅力だ。自社性の傾斜・回転テーブルは高精度で高速な割出を実現している。なお、このマシンは、「航空機エンジンに使われる大型のブリスク加工に対応する高精度でコンパクトな加工機をつくって欲しい」というユーザーの要望に応えて生まれたマシンであり、参考出品だった。
「今年は90周年。改革にも注力したい」

現在、機械要素の部品供給が間に合わないといった悩ましい課題がある。この件について、「要素部品をつくるにも工作機械が必要であり、これに関しては増産体制をとっている。私どもがしっかりすることが部品の供給問題を解決することに繋がるんだ、という意識があります。」と力強く応えてくれた。

写真にあるZV55は、圧縮機の見直しと高効率な永久磁石モータを採用し、高効率・省エネを両立している。ボディ構造の見直しで設置面積は業界最小を実現。低騒音、部品点数削減、オイル量低減、周囲温度50度運転を実現し環境面でも向上している製品だ。最新加工技術を持つ同社だからからこそ、Zスクリューの最適化が実現し、究極精度を追求した吐き出し空気量を誇るインバータコンプレッサが生み出される。これこそ同社の強みであろう。
今回も人気のキサゲ体験コーナーが設置され、来場者は興味津々で挑戦していた。同社の“精度へのこだわり”は、このプライベートショーで知ることができる。本年はJIMTOFの年。同社がなにを展示するか今から楽しみである。
人気のキサゲ体験(写真:三井精機工業)