日立建機が鉱山用ダンプトラックをメンテナンス・サービス用に改造、モザンビークの鉱山に納入 ~大規模鉱山の「安全性向上」と「生産性向上」に貢献~

 日立建機の連結子会社である日立建機アフリカ(Pty) Ltd.は、同じく連結子会社で代理店の日立建機(モザンビーク)Limitedと協力し、ダンプトラックEH1100(車両総重量110t)をベースとした巨大なサービス用トラックを開発し、このほど世界有数の鉱山会社であるVale S. A. (ヴァ―レS. A.)の所有するモザンビーク共和国テテ州モアティゼ郡にあるモアティゼ石炭鉱山に納入したと発表した。

 今回納入したサービス用トラックは、油圧システムが搭載された大型の鉱山機械に使われる油脂類を積み込んで鉱山内を周回するために、荷台部分を大容積のタンクに改造した車両。モアティゼ石炭鉱山で稼働する超大型油圧ショベルやダンプトラックなどのメンテナンスに活用される。このトラックは、ダンプトラックEH1100の巨大な荷台を改造し、10,000ℓまでの油脂類を積み込むことができる大容積のタンクを6つ備えている。メンテナンスで使われる潤滑用グリスや冷却クーラントなど、必要な油脂類を大量に積載し、大規模鉱山で稼働する大型機械のすぐそばまで近づき、車体から長さ15mのホースを伸ばして直接給脂することを可能にしている。

 また、走行用エンジンと別に、蓄電池と電動ユニットを備えていて、メンテナンス作業中は走行用エンジンを停止することで、コストと環境負荷の低減を同時に実現しているとともにLED照明を多数取り付けることで、夜間作業における安全性の向上に寄与している。

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