連結売上高は3649億1百万円 日立建機が中間期連結発表

日立建機(木川理二郎執行役社長)は、中間期(2011年4月1日~同年9月30日)の連結決算を発表した。

当中間期の建設機械市場は、中国市場で需要の対前年割れが見られたものの、その他の新興国での経済成長による需要拡大、レンタル業界を中心とした日本、アメリカの堅調さなどにより、建設機械需要全体として前年並みに推移した。

このような中で同社グループは、アジアを中心とした旺盛な新興国需要に対し、地域特有のニーズに合わせた「ZAXIS-5型」シリーズ、低燃費と現場での実用性能に優れた新世代ハイブリッドショベル「ZH200」を市場投入するなど、積極的な製品戦略を推進してきた。また、資源国の活発な鉱山開発需要を背景としたマイニング(鉱山)機械についても、AC駆動方式のダンプトラックシリーズの拡販に努めた。

このような結果、連結売上高は3,649億1百万円(前年同期比105%)となったが、中国需要の減少や円高等により計画を下回った。

これを地域別にみると、日本は881億9千8百万円(前年同期比110%)、アメリカは355億1千1百万円(前年同期比156%)、ヨーロッパは327億8千1百万円(前年同期比104%)、ロシアCIS・アフリカ・中近東は279億5千6百万円(前年同期比101%)、アジア・大洋州は1,122億6千6百万円(前年同期比118%)、中国は681億8千9百万円(前年同期比76%)となっている。因みに海外比率は75.8%(前年同期76.9%)である。

営業利益については、マイニング(鉱山)機械を中心とするサービス・部品販売の増加や間接費削減等により204億4千3百万円(前年同期比167%)となり、経常利益は178億3千7百万円(前年同期比149%)、中間期純利益は54億8千1百万円(前年同期比177%)を計上した。

今後の見通しについては、油圧ショベルの世界需要は日本、アジア等で拡大しているが中国での需要減があり、今年度の世界需要を22万9千台と1万6千台減少するものと予想している。従って、中国での販売減少や円高の影響もあり、売上高は予想を下回るものと思われるが、利益面では原価低減や売価改善等により予想どおり達成するものと見込んでいる。

同社は、世界的な如何なる厳しい情勢下にあっても、中長期経営戦略である ①ハード(製品)戦略 ②ソフト戦略 ③地域戦略 ④グローバルな経営体制、が着々と力強く推進されている。

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