「変化の厳しい時代に即応する体制強化へ」 三井精機工業 加藤社長に聞く
今、最も注目すべきマシンはコレだ!
さて、三井のマシンといえば、〝精度へのこだわり〟と思い浮かべる方も多いだろう。現在、最も注目したい同社のマシンを2つ紹介する。
〈大型ジグ研削盤 J750G〉
金型部品の大型化が進み、精度や加工能率は従来と同等以上のものが求められている。ジグ研削盤は高精度金型や光学機器関連や測定機器関連の部品加工などの使われる最終仕上げを目的とした機械だが、この「750G」は、砥石自動切込みストロークを拡張し、1本の砥石で加工できる穴径の範囲が飛躍的に拡大している。
■特 長
①タッチパネル式i-HMI Proと15インチLCDの採用により、操作性が向上した。
②自社製研削画面G-MAPSにより、加工に必要なデータを入力するだけで最適な研削加工プログラムを自動生成できる。
②砥石自動切込みストロークを従来機2mmから53mmに大幅に拡大した。
■主な仕様
ストローク(X/Y) 1530×1020mm
ストローク(Z) 135mm
テーブルサイズ 1830×1200mm
テーブル上面から研削ヘッドまでの最大距離:1015mm
高周波モータ低速用:9000~45000min-1
コレット内径:φ3~φ10mm
砥石自動切込みストローク ―3~+50mm
チョッピングサイクル数(25mmストローク) 200cycle/min
遊星回転速度 5~300min-1
〈プレシジョンプロファイルセンタ PJ812〉
このマシンは、金型、試作部品、光学関連部品、航空宇宙関連部品、医療機器関連などの高精度加工を実現するため、静的精度はもちろん、動的精度を徹底して追求して開発されたものである。ジグボーラの高精度位置決めとマシニングセンタの高品位形状加工の両方の特質を併せ持つ次世代マザーマシンだ。
■特 長
①熱変形(均等に変形する)を考慮した門型シンメトリー構造。
②X,Y軸エアーサポートと新採用の滑り案内構造で0.1μm送りに追従。
③ボールねじ軸心冷却、摺動面冷却等による発熱対策で安定した軸送りを実現。
④ヘッド、スピンドル構造を見直したことにより、オプションでBT50,HSK-A100主軸への対応が可能。
■主な仕様
各軸移動量 (X/Y/Z)
1,200×800×500mm
テーブルサイズ 1,200×800mm
最大積載質量 1,500kg
主軸回転数 max.12,000min-1
主軸テーパー HSK-A100
早送り速度 24m/min
切削送り速度 max.10m/min
ATC本数 40本