【レポート】予想以上の反響だった「3社合同WEBセミナー」 ~牧野フライス精機、アライドマテリアル、アクシスマテリア~

 

研削理論から超硬合金まで研削技術を包括的にアプローチ!

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アライドマテリアル 白石常務

 続いてアライドマテリアルの同社白石順一常務が、「今回は砥石のパフォーマンスを最大限に引き出すツルーイング、ドレッシングについて説明します。ぜひ、皆様の経験や実加工の現象と今回の理論を結びつけ、工具研削加工の理解を深めていただき、今後のものづくりのさらなる改善のきっかけになればと考えています。」と、あいさつをした。

 同社ダイヤ製品事業部 研削工具部技術グループの福本氏が研削理論について説明をした。ここでは最大砥粒切込み深さと抵触弧の関係などが示され、現象別対処方法として研削条件の設定などの説明があった。ツルーイング、ドレッシング後の砥面状態、その比較など専門性が高い内容にもかかわらず写真や図を用いながら解説しており、研削工具を活用するための有力な手段を提供していた。

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アクシスマテリア 澤園社長

 3社目はアクシスマテリア。「当社は国内外のお客様にドリル、エンドミル用丸棒素材をはじめ、各種工具、耐摩耗製品など様々な用途に使用いただき、今年は創立20周年を迎えることができました。現在、当社は2つの工場と隣接する住友電工ハードメタルの材料開発センターと協業し、開発製造販売を行っています。本日は当社からは、超硬合金の特性、製造法など、基礎的な内容を報告させていただきます。」と同社澤園善充社長のあいさつのあと、同社技術部の内野氏が、超硬合金の基礎について説明をした。ここでは、超硬合金の歴史と工具材料開発の歴史、超硬合金の特性(工具鋼との比較)、超硬合金の製造工程などが解説された。

 他にもインコネルとチタン合金の切削性能評価結果など、思わず、画面に向かっておおっ! というような説明もあり、加工を商いとする方にとっては、豊富な知識が得られる内容となっていた。

 今回の「3社合同セミナー」では、受講者でしか得られない貴重な内容のものが豊富にあり、この掲載内容もギリギリといったところ。

 牧野フライス精機では、こうした研削加工技術の向上に向け、今後も注力する方針。これからのセミナーも乞うご期待!
 

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