HCI 奥山社長に聞く ~泉大津市に『HCI ROBOT・AI LAB』をオープン~

 

コロナ禍で新しい市場も!? ~『HCI ROBOT・AI LAB』へ期待の数々~

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「世界中、どこにいてもロボットを操縦し、指令が送れる時代が来る」と川崎重工業 髙木執行役員

 来場していた川崎重工業 精密機械・ロボットカンパニー 執行役員 髙木 登(ロボットディビジョン長)に、話を聞くことができた。

 髙木氏は、「ロボット導入を考えているお客様は、ここに来られるとイメージが湧くと思います。ロボットがあり、シミュレーションもできる。ロボットメーカーとしてもWINWINの関係が構築できます。」と声を弾ませる。また、髙木氏に、ロボットに対する市場の変化についてと尋ねると、「コロナ禍で新しい市場が生まれています。今までは3K職場から作業者を解放するためにロボットを導入した自動化の推進が実施されていましたが、今は、コロナウイルスへの感染防止や隔離などにロボットを使おうという流れもあり、現在、川崎重工でもPCR検査で新しい市場のニーズに応えようとしています。」と力強く返答してくれた。

「世界中、どこにいてもロボットを操縦し、指令が送れる時代が目の前に来ています。」と髙木氏の言葉に、大きく頷く奥山社長。

 奥山社長は、「このコロナ禍で、大きな課題となったのは、生産現場のリモートワークです。生産現場では現状、リモートワークは困難ですが、職場でも自宅でも自動化を加速させ遠隔操作でロボットや設備を動かせるよう技術を構築していきたいと思っています。」と笑顔を見せた。

 HCIは〝ロボットの使いこなし技術〟を有している会社だが、システムインテグレーター企業というと、下請けというイメージが強い。自ら行動を起こして変革する、ということが苦手といったイメージがあったが、同社は、この〝使いこなし技術〟をロボットや、周辺機器の要素技術と組み合わせ、包括的視点により、自動化による安心安全、高能率かつ高生産性、高品質の確保という時代のニーズに合致した提案を行うという新たなステップを踏み出している。システムインテグレーター企業によるこうした取り組みは、国内では非常に珍しい。

 「仕事を待っているようじゃ今の時代は置いて行かれます。」という奥山社長の言葉が染みる。

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エールを送る米村経済産業省近畿経済産業局長

 なお、HCIは、2018年に近畿経済産業局より委託を受け、泉大津商工会議所に南大阪で初のロボット導入拠点である『HCI ROBOT CENTER』を開設し、同年に経済産業省より『地域未来牽引企業』に選定されている。

 今回の『HCI ROBOT・AI LAB』開設にあたり、視察に訪れた米村 猛経済産業省近畿経済産業局長は、「現在、5Gの普及や、人と共存するロボットも出現しています。これらの新しい技術や製品について、使う方が納得するためには〝見せる化・見える化〟をする必要があり、これを実行していくことは関西のものづくりが成長を遂げる源泉にもなります。活性化のための起爆剤となる場所をつくっていただけたことに敬意を表したい。このラボは一番新しくて一番充実した施設です。地元のためになるのはもちろんのこと、これから万博も控えているので、皆様と一緒に未来を考えるきっかけとなる場としても期待をしています。」とエールを送った。

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南出 泉大津市長も期待をよせる

 南出 泉大津市長は、「このラボの展開により、街のサービス業や街の公共施設で実際にロボットが動いていたら、街全体がショールームにもなります。街がまるごと実証実験場になっていく、という流れを万博までに一緒に実現していきたい。泉大津から日本と世界で共通課題を解決するためのモデル事業を公民連携、市民共創で実証実験を行っていますが、そのひとつは〝ロボットの街〟をテーマにしています。HCIは優秀な人材を育成しており、泉大津市としても優秀な人材が集まる街にしていきたい。」と期待をよせた。

 なお、泉大津市では、2021年7月に『HCI ROBOT・AI LAB』が入っている商業施設「アルザ泉大津」内に図書館を移転するが、ここでもロボットが業務をこなすなど先端技術で来館者が楽しめるよう画期的な取り組みを展開するとしており、泉大津市はイノベーションの拠点としてさらなる発展を目指すとしている。

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