「対応は素早く、謙虚な姿勢で臨む」BIG DAISHOWA Japan 西野社長に聞く
BIG DAISHOWAホールディングス・BIG DAISHOWA(社長=仲谷穣治氏)が昨年12月、国内営業本部と海外営業本部をそれぞれ新会社として発足させた。国内営業本部は、BIG DAISHOWA Japan、海外営業本部は、BIG DAISHOWA Internationalとして2021年1月に生まれ変わり、新たなフェーズを歩き始めている。これに伴い、従来の本社・製造会社とは別に新社屋を大阪本社(東大阪市西石切町)と東京本社(東京都豊島区駒込)に建て、さらなる効率アップを図っている。
国内においてBIG製品の拡販に注力するBIG DAISHOWA Japanの新社長に就任した西野秀哉社長は、営業一筋に歩んできた。「製販別々の場所に本社を設けることにより対応はさらに素早く、謙虚な姿勢で臨みたい。」と意気込みをみせる。西野社長に新社屋を建てたメリットや営業方針などをお聞きした。
意思決定の迅速化を図る
―2007年に販売会社はBIG DAISHOWA、製造会社は大昭和精機と分社化し、さらに昨年11月には国内営業本部をBIG DAISHOWA Japan(以下Japan)として新会社を発足しました。この狙いを教えてください。
西野 国内において意思決定の迅速化を狙っています。お客様に対し、レスポンスの良い営業活動をしてサービスの充実を図るためには、国内は国内だけで意思決定をしたほうがスピーディに進むことから新会社を発足させました。
―親会社であるBIGDAISHOWAの仲谷社長は技術畑です。今回、新会社を発足したことによりファンの多いBIG製品においてさらなる営業力の強化が期待されます。
西野 仲谷は製造畑で開発に軸足をおいております。そのため意思決定の迅速化をさらに加速するためJapanを設立し、国内営業については私に指揮を任せる流れとなりました。BIGの製品は品質の高さが特長です。ファンが多いと仰っていただき非常にありがたく感じており、皆様の期待を裏切らないよう日々努力をしていかなければなりません。先ほど、意思決定の迅速化を図ることが狙い、と申しましたが、日本全国に在籍している営業マンは50人ほど。競争も激化している現在、BIG製品がトップをひた走っても、どこで良くない芽が育っているかも分かりません。これはどの会社でも起こりうることかもしれませんが、営業担当者がどこでどんなお叱りを頂戴しているか上司まで伝わっていない可能性もあります。お客様のニーズに迅速に応えるためにも、常に危機感を持って社内の細かなコミュニケーションの充実を図っていくことにも注力をしていきたいと思っています。
―新しくできた大阪本社は新石切駅前、東京本社も駒込駅のすぐ近くと交通の便も良いです。新社屋ができたメリットを教えてください。
西野 従来の本社が手狭になり、大阪では近隣で手頃な土地が入手できたのを機に、製販別々の場所に本社を設けることにしました。東京にも社屋を建てた理由は、都内の代理店様に少しでも近いところにいたいとの思いがあったからです。また、親会社もできるだけ駅に近いところで社屋を建てたいと願っていました。従来の東京支店(関東支店)は埼玉県内にある川口駅から徒歩約20分という立地でしたので、夏場だと社員は通勤するのも厳しい思いをしていました。また、未来のBIGを担う優秀な学生を採用していきたいので、リクルートにも優位性を持たせたいとの思いもありました。なお、東京支店は本年3月に東京本社内に移転をしております。大阪本社、東京本社ともセミナールームを完備し、ショールームも充実させ、お客様が気兼ねなく担当者とゆっくり会話ができるようラウンジも設備しました。