「対応は素早く、謙虚な姿勢で臨む」BIG DAISHOWA Japan 西野社長に聞く

 

あいさつをきちんとすること

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東京本社の広々としたラウンジ

 ―社長に就任し、社員にはどんなメッセージを送りましたか。
 西野
 〝謙虚な姿勢で臨め〟です。これは私自身に言い聞かせていることでもあります。そして、お客様に対しては素早い対応を心がけること。よくある話ですが、例えば、対応が遅いとクレームがどんどん大きくなってしまうという事例があります。最初は商品に対してのクレームだったはずが、対応の遅さから商品クレームが営業クレームに変化し、営業マンへの不信から会社への不信へと矛先が変わっていくことがあります。そうなると、感情的なことで問題がどんどんややこしく大きくなってしまう可能性もあるため、初動は大切なのです。フットワークは軽く、営業のクレームは起こさないよう、そして常に謙虚な姿勢で臨むようにと話をしました。

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東京本社セミナールーム。この日は新入社員がオンラインで講習を受けていた

 ―謙虚な姿勢は貴社の営業方針にも通じるような気がしました。
 西野
 何度も申し上げておりますが、素早い対応と謙虚な姿勢は営業に重要なことだと感じております。そしてなにより、あいさつがきちんとできるかどうか。難しいことではありません。あいさつをする、というのは当たり前のことなのです。ところが最近は、あいさつを短縮し、「お疲れ様です。」が、「お疲れ~。」、「ありがとうございます。」が、「あざ~す。」、という短縮言葉を平気で使う方もいらっしゃる。もし、弊社の社員がお客様のところへお伺いしたときに、「あ、どうも。」と放ったとしたら、叱り飛ばします(笑)。なぜなら、1人の営業担当者が失礼な態度や言葉を放った時、一般的には個人名を指して誰がなにを言ったか、とは言いません。ほとんどは、どこの会社が言った、と会社名を出します。したがって、どんなに良い製品をつくっても営業が足を引っ張るようなことをしてしまったらなんにもなりません。もっというなら優秀な営業担当者は5点の評価の商品でも6点、7点に見えるように売るのが営業であって、決して商品価値を下げるようなことがあってはならないのです。これは弊社歴代社長からの言い伝えでもあります。

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大阪本社内のショールーム

 ―BIG製品は非常に豊富で多岐にわたりますが、おおよそのアイテム数を教えてください。
 西野
 カタログに掲載しているもの、カタログに掲載していないものでも在庫をしている商品もあります。廃番にしたけども売れており、標準在庫をしている製品もあります。特殊品、機械メーカーさんのOEMを含めると2万アイテムほどです。

 ―2万アイテム! 
 西野
 弊社の強みは、お客様のニーズを組み上げ、お客様からのご要望は些細なことでも技術にフィードバックしていることですが、そのご要望の全てを受け入れてしまうとものすごい製品数になるので、そこは見極めています(笑)。開発力と精度、そして製品種類の豊富さに加え、営業マンのフットワークの軽さ。これがBIGの優位性だと自負をしております。
 ―在庫をするのも大変そうですが、そこは効率的に出荷する物流システムでカバーしているのですね。
 西野
 在庫をしている物流センターには世界中のお客様のご注文に応えるため、約150万点以上の製品を揃え、梱包から出荷までの各エリアに最新鋭のシステムを導入することで効率化を図り、迅速で正確に製品をお届けする体制を確立しています。在庫センターはロボットを採用し、無人搬送車による自動搬送など、無人化・省力化を徹底している点も特長です。
 ―ところで西野社長はずっと営業畑を歩まれているとお聞きしました。
 西野
 営業一筋、8回ほど転勤を経験し、現在に至っています(笑)。

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