目標は不良品ゼロ！　工作機械業界に貢献するブルーム-ノボテスト　Alexander Blum社長に聞く

新製品「LC-VISION」がドイツ・イノベーションアワードを受賞

　工具測定結果の見える化を実現した解析用ソフトウェア「LC－VISION」は、本年4月、ドイツのイノベーションアワードを受賞し、地方政府から表彰状を授与されている。この製品は、レーザー式工具測定システム用に新たに開発された機上測定技術を次の段階へ引き上げるもの。工具測定中の記録データをリアルタイムに視覚化し、機械制御装置や外部モニタへ解析結果を反映できる画期的な製品だ。

　「LC-VISION」のアプリケーション「スピンドルコントロール」を活用すれば、DIGILOGレーザー測定システムで異なる回転速度での主軸の状態の記録ができ、加工精度に悪影響を与える主軸ベアリングの不良を早い段階で確認ができるうえ、取得したデータを使用して故障などの予期せぬ機械の停止期間の発生を抑制、それ以前の都合の良いタイミングで主軸オーバーホールを行う〝予防保全〟のために使用することもできる。

　また日常の使用において、機械の暖気運転時間の短縮へ活用が可能で、「スピンドルコントロール」を用いることにより、ユーザーは機械が安定した状態になったことを確認し、直ぐに加工を開始することができる。データは主軸ベアリングダメージなどの傾向を示すので異常状態を発見することができることから、加工における様々なリスク管理に貢献し、作業者の不安を取り除くこともできる。