求められる精度に応える安田工業 国内営業部 高橋部長に話を聞く

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 安田工業(社長=安田拓人氏、本社:岡山県浅口郡里庄町)といえば、〝高い精度〟と〝耐久性〟を備えたマシニングセンタのイメージを持つ方が多い。実現する加工精度は0.001mm。「最大ではなく、最高を目指す」の社是にあるとおり、厳しい品質管理のもと、徹底したつくり込みで世界中のトップメーカーを魅了している。

 「精度に対する要求もますます高くなり細分化している」と話すのは、同社営業本部・国内営業部の高橋 章 部長。本年4月にインテックス大阪で開催された「INTERMOLD大阪」では、ベストセラーマシンYMC430の特長を継承しながらストロークを拡張した最新鋭のハイエンドマシン「YMC650」を展示し、新領域の微細かつ高精度加工を実現するとして大きな注目を浴びた。高橋部長にお話しを聞いた。

長い期間、高精度が維持できる機械を提供

220610top1 ― 貴社の機械は金属加工業の皆様から〝憧れのマシン〟として名が挙がりますが優位性について教えてください。
 高橋
 精度が良く、剛性があり、長寿命であることがYASDAの機械特長でもありますが、近年、精度に対する要求もさらに高まっており、これらに対応するための機械を生産する技術も発展しています。お客様のニーズも細分化していますので、ニーズに合わせた様々な機種を展開しているとともに、長い期間、高精度が維持できる機械を提供していることも優位性です。
 ― 近年、自動化がトレンドになっています。
 高橋
 自動化・省力化の流れは避けられません。海外では最近、ロボットを付け、ワーク交換を無人化し、24時間稼働するといった流れは増加傾向にあります。国内は海外ほどではありませんが、例えば寿命の尽きた工具を自動で入れ替えるなどの要望は増えつつあると感じています。
 ― マシンの進化にも期待がかかります。
 高橋
 お客様は〝YASDAだからできる自動化〟を求めていらっしゃいます。〝高精度なものを自動でつくれる〟ということに、弊社に対するお客様の期待を感じます。例えばパンチの金型の例(写真右)ですが、マシニングセンタへの一度の段取りで、自動で加工完了する加工を行っています。サンプルにある精度は0プラス5μmです。従来は自動化での加工は難しいものです。

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写真左:エンドミルのみの加工。磨きレスなのにピカピカだ!

写真右:従来は他の工程が必要だったものが、MC加工のみで自動化が実現

 ― 高精度加工+自動化となると難易度は一気に高くなります。(写真右のサンプルを指して)、どのように加工したのですか。
 高橋
 切削加工後に研削加工を行い、機上計測を実施します。その結果を基に〝自動で追い込む〟ことを繰り返して内外径ともに0プラス5μmを可能にしました。従来のジグ研削は汎用的で人が付いていなければ出来なかったものですが、マシニングセンタにて高精度加工が自動化できることを実現したのです。こちらのサンプル(写真左)は5軸加工機によるエンドミル加工のみのものですが、こちらも形状精度は5μm以内です。ほぼ磨きレスになるので工程短縮はもちろん無人化に貢献します。ちなみに加工時間は32時間ほどでした。
 ― ピカピカです! 微細なものだとワークを移動させて測定をするだけでも精度に影響しますから、高精度なものづくりを効率良く実現するには自動化が望ましいということですね。
 高橋
 微細なワークは機械から下ろしてしまうと、あと3μm追い込もうといっても、もう元に戻せませんからね(笑)

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