【寄稿】『ドイツより帰って参りました』ダイジェット工業 木村 聡

 

コロナ禍で孤立を深めるなか、注目したネットによるリード獲得

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高品質な工具を提供する〝日本の会社〟であることをPR

 全てが順調と思えた日々にコロナ禍が影を落としたのは2020年2月の事だった。感染の拡大とともにルールがどんどん厳しいものへと変わっていった。一番厳しかった時期には、スーパーマーケット等の食料品店、持ち帰りメニューを提供するレストラン以外の営業は禁止され、また、家族以外で会うことが許される人数も1人に限定された。スーパーマーケットの入店人数は厳しく管理され、入り口は一か所に限定。その前には監視員がおり、許可が出るまでは入店は許されなかった。そのため、仕事終わりの夕刻には食料を買い求める人々が100メートルもの列をなした。孤立。まさにその言葉が当てはまるような環境だった。当然、お客さんへの訪問も禁止され、営業活動もままならない状況が長期続いた。

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海外では日本の厳島神社大鳥居が大人気。外国の方々にも分かりやすくするため「鳥居マン」に変身し、お祭りに参加。衣装はほぼ手作り。この鳥居マン変身セットは、後任に託された。さすが遊び心とチャレンジ精神豊富なダイジェット工業だ!​​​​​​

 そんな中でも、何とか販売を伸ばしていく方法はないかと考え、私たちが注目したのがネットによるリード獲得であった。会社PRのYouTube作成には特に力を注いだ。ダイジェットが高品質な工具を提供する“日本の”会社であることをPRするビデオを作成する際には、日本への一時帰国時に14日もの自宅隔離の後、自ら大阪城や京都の五重塔を撮影し、“Made in Japan”を強く訴える内容にした。

 昨年立ち上げたヨーロッパのダイジェットファンクラブ設立時には、自らPRビデオに出演し、加入によるアドバンテージを訴え、会員獲得を図った。そのような活動の甲斐あって、コロナの影響を受けた2020年度こそ実績は落ちたが、2021年度には2019年度の水準まで戻すことができた。厳しい環境の中でも何かできることはないかと考え、トライ&エラーを繰り返した駐在員生活の後半であった。

 最後になるが長い駐在員生活、日本と全世界の同僚達、現地で仲良くなった友人達、温かく送り出してくれた家族・・・皆の支えがあって、無事任期を終えることができた事をこの場を借りて感謝の意を伝えたい。「ありがとうございました!」

〈写真・文=ダイジェット工業(株) 木村 聡〉

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