トレンドを踏まえた製品開発と事業戦略でユーザーに貢献する岡本工作機械製作所 ~渡邊取締役営業本部長に聞く~

 

新中期経営計画「〝創〟(そう)lution」でさらなる飛躍を目指す

230220top7

 ―新中期経営計画「〝創〟lution2025」のネーミングセンスがいいですね。創を入れてソリューションとは。
 渡邊
 このネーミングは社内公募で決まりました。
 ―前回の中期経営計画間は、コロナ禍ということもあり、世の中が激変してしまいましたが見事にV回復をしています。今後の工作機械事業のポイントをどうみていますか。
 渡邊
 中心となる国内工作機械事業では、ものづくり補助金など政府の施策もあり工作機械需要は引き続き堅調だと予測しています。補助金などは付加価値が高い研削盤がユーザーも申請しやすくなりますので、ユーザーに寄り添ったBwithBによる提案力を強め、安定基盤の原動力とします。海外工作機械事業では、北米や中国におけるEV化需要に期待をしています。また、グローバル戦略機を投入し、各エリアでの付加価値向上機種の販売も強化を行っていきます。既にリリースされています中国工場における汎用研削盤の生産も今後強化をしていきたいです。
 ―貴社では歯車事業に投資し、今年の3月頃に広島県府中市に新工場の建屋ができます。やはり歯車の需要拡大は要注目なのですね。
 渡邊
 歯車は100%子会社の岡本工機が生産していますが、ロボット需要や静寂製を求められるEV向け需要の高まりを受け、受注が好調です。そのため、生産能力の拡大が課題でした。今回は府中第二工場を建設しますが、これにより生産能力3割アップを目指しています。特長は自動生産ラインを順次設け、回転時の音や振動を抑える独自技術を取り入れた歯車を生産できることです。工作機械事業部の研削盤による自動化も想定されており、グループ全体での技術力アップにも期待しています。
 ―ありがとうございました。
 

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