安田工業 5年ぶりにプライベートショーを開催

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 今年で創業94年を迎える安田工業(社長=安田拓人氏)が、4月19日(水)~20日の2日間、「ヤスダでカイケツだ!!」をテーマに本社工場でプライベートショーを開催した。前回の開催は2018年で、5年ぶりの開催となった。最新機種をはじめ、普段は見学することが難しい大型のマシニングセンタも製造工場で直接見学できる貴重なチャンスとなった。また、高精度な自動化の実現には欠かせない協賛メーカーによる「高精度なモノづくりの自動化」をテーマにしたセミナーも併催し、ショールームには7社の協賛メーカーの独自企画展示やYASDAのマシニングセンタによるデモも実施した。

 安田社長は、「コロナ禍も落ち着き、実際に工場に来て頂いて高精度なマシニングセンタをつくる製作の工程もリアルに見学していただき、われわれの製品をより深く理解していただければと思っている。」と意気込みを見せた。

高精度加工のソリューションを提案

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「YBMVi50は金型の大型化に伴い、引き合いが増加している。」と安田社長

 2日間で700名を超える来場者が足を運んだ。安田社長はあいさつの中で、「われわれが思った以上に期待をされているのを感じる。今年で創業94年ですが、そこから一貫して良いものをつくりたいという思いから高精度に重点を置いて今日に至っている。」と思いを述べたあと、「今回は7社の周辺機器メーカーとも協力して、皆様に高精度加工のソリューションを提案する。」と意気込みを示した。

 今回の注目機種は『YBM Vi50』。近年、自動車のEV化に伴い大型部品の需要が増え、金型も大型化するニーズや、形状精度が必要になる航空機部品、半導体関連部品も視野に入れた精度を要する大型ワークをターゲットにしたマシンだ。

230514top2 また、製造現場のトレンドでもある〝高精度加工の自動化〟に向けた説明もあった。これによると、「欧州では立形マシニングセンタの約40%がATCやロボットを活用した自動化が進んでいる。横形でもATCやFMS(搬送装置)のシステム構築が強い。」という。そこで安田工業では、これらのシステム構築についても提案をしている。

 多品種少量生産に対応したシステム等の案内もあった。注目すべきは、オートメーションによる単なる自動化ではなく、同社ならではの機械精度と安定した加工精度を実現する自動化で高精度なものづくりを提案していたことだ。様々な要素が複雑に絡み合っている高度な加工を実現するために、工具長測定機、自動芯出しの構成などを説明していた。

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