日進精機が岡谷市21経営社研究会と交流
2023年08月22日
なんと月100トンの材料を使用
2班に分かれて工場見学が行われた。
飯田工場内に材料の倉庫があった。同社では月100トンの材料を使用しており、この内訳は、冷延鋼板や電気亜鉛メッキ鋼板、純鉄などが約65%、ステンレス鋼板が約30%、その他がアルミや銅などの非鉄金属や特殊材になっているという。
秘密が多い金型製作工場では、各種工作機械の説明が行われた。いずれも高価で高精度なマシンがズラリ。牧野フライス製作所のマシニングセンター、西部電機や三菱電機のワイヤー放電加工機、ナガセインテグレックスの平面研削盤など高価なマシンを見ることができた。
品質保証の検査室は、見学人数が多いと温度変化があるため入ることができなかったが20℃±1℃の温度で検査、測定を行っている。万分台の性能を持つ三次元測定機や面粗度も測れる高精度形状測定機などを導入し、現場サイドと両輪での品質保証体制を構築していた。測定機による検査結果の集計もデジタル化し、現在工数短縮に注力しているという。
プレス工場は40トンから300トンまでのプレス機を設置しており、迫力があった。同社によると、「現在プレスは多忙である。」という。アイダエンジニアリングのサーボプレス機300トンやアルティメート精密成形機(UL)250トンをはじめ、アマダプレスシステムや山田ドビーの最新設備も見ることが出来た。
パイプベンダーも見学できた。NC制御で形状の自由度が高く現在、インテリアデザイナーや工業デザイナー、現代美術アーティストなど、国内外のクリエーターに重宝されているという。