日進精機が岡谷市21経営社研究会と交流
2023年08月22日
強いビジネスモデルを! 伊藤社長のグローバルニッチ戦略
この日、伊藤社長が「日本のモノづくり中小製造企業のグローバルニッチ戦略」をテーマに講演をした。伊藤社長は、「経済安保の目的で主要産業の国内回帰の動きも出始めているが、国内金型事業者は技術アップしている海外の金型企業に負けないビジネスモデルを構築する必要が生じている。」と話した。「以前はわれわれの競合、コンペの定義は同業者だったが、今は新興国の同業者だ。私は国内の同業者について組むべき相手だという認識のもとで仕事を進めている。開発にはコストがかかるうえ、自社単独では技術的にも物理的にも難しい場合もある。同業・異業種を問わず地域を越えたコラボレーションは避けることはできなくなったと感じる。」と感想を述べ、今回の岡谷市の取り組みと縁に感謝の意を表した。
伊藤社長は、金型メーカーの観点から、「車のスマホ化(自動車産業のCASE化により現在製造販売中の普通乗用車の構成部品における電気・電子部品の割合が現在の60%から80%まで高まると言われるトレンド)から見られるとおり、今後は微細加工技術が重要になる。お客様の高度化かつ複雑化する開発プロジェクトを支援する為には、多品種少量生産、短納期生産、省人化、ユニット化への対応も求められる。我々はお客様のニーズに応えるべく、時代に即した設備導入や、DXとGXの推進、地域に根ざすグローバル事業を行っていく。」と現在の取り組みなどを話した。