【この人に聞く】「日本企業にチャンス到来!」ドイツメッセ日本代表部 代表 竹生学史氏

 

最先端の物流業界やニッチな業界も手掛ける

230911top4 ―ドイツメッセはハノーバーメッセがフラッグシップになると思いますが、他に注目している業界はありますか。
 竹生
 自動物流機器やマテリアルハンドリング機器、トランスポーテーション、AGVなどを主点対象品目とした物流関係の「CeMAT(セマット)」があります。もともとはドイツで開催していたのですが、今は10月に中国で「セマットアジア」として開催します。中国もAGV技術が進んでいますが、日本もAGVメーカーが奮闘しています。日本では年間の労働時間の上限が960時間に制限される〝2024年問題〟でドライバーの労働時間が短くなり輸送する能力不足が発生してモノが運べなくなる可能性が懸念されています。2024年問題は日本の問題ですが、先進国も人手不足で人件費も上がっているので自動化は避けられません。目の前に来ている「CeMAT」は問題解決のためのノウハウがつまった展示会です。「CeMAT」は、中国だけでなく今後オーストラリアのメルボルンやアジアの物流ハブのシンガポールでも開催されます。他にもハノーバーメッセとは対局をなす、非常にニッチな展示会として表面処理や産業用洗浄などの展示会もドイツで開催しています。これらも日本との親和性は良いと考えています。
 ―ところでドイツメッセ日本代表部は2021年に設立されましたが、竹生代表は以前から海外関係に強いと聞いております。
 竹生
 私は商社出身で、鉄工や金属の輸出入の仕事をしていました。その後、日本能率協会に入社し、そこでは展示会主催の関係から海外営業・企画を担当していました。ドイツメッセの仕事もこの能率協会の中で担当しており、2021年に独立したのです。
 ―製造業界に強く、海外の様々な展示会場を歩いている竹生代表の背景が理解できました。最近の日本企業について感じることはありますか。
 竹生
 近年の日本は全体的に若干元気がないように感じます。以前はスーパーカブ、ウォークマン、ファミコン、インスタントラーメンなど世界にはないものをつくり、世界中でヒットを飛ばしていました。グローバル化が加速するなか、日本人の多くは英語が得意ではないこともあり、他国とのコミュニケーションに積極的ではないように感じます。その点、中国などは最初から海外を視野に入れており、ビジネスにおいて非常に積極的です。展示会は現在と未来のトレンドを見る良い機会になりますし、日本の存在感と勢いをぜひ示して欲しいと感じています。
 ―ありがとうございました。

 

▼ドイツメッセ日本代表部のトップページ▼

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▼Industrial Transformation Mexico :▼

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▼Win Eurasia(英文)▼

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▼各国の製造業の自動化とデジタル化の展示会(まとめ)▼
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▼CeMAT Asia(英文)▼

https://www.cemat-asia.com/index.php?lang=en 

▼CeMAT Australia(英文)▼

https://www.cemat.com.au/ 

▼CeMAT South East Asia(英文)▼

https://cematseasia.com/ 

▼Surface Technology Germany ▼

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