日進工具　「あたり前のことをバカにしないでちゃんとやる」　精密微細5軸セミナーを開催

近年の変化　

　後藤社長は、今回のイベントの狙いについて、「昔は5軸加工といえば精度が出ないというイメージがあったが、今では5軸加工機で高精度のものづくりができるようになった。抜群に能率もいい。工具も切削ポイントの調整が行え、有利な部分を使える。この5軸加工のメリットを引き出せるためのノウハウを提供し、〝今がお客様にとって大きなビジネスチャンス〟という提案でもある。皆様をヒヤリングしていると、〝新しい取り組みに挑戦したい〟という思いを感じた。そのひとつが5軸加工であり、やる気を感じた。」と話した。

近年の製造業を取り巻く環境と変化について地政学リスクを挙げたあと、「日本の技術はハイブリッドカーに見ることができる。現在、増産が始まったようで日本が復活するチャンスが来る。この流れを止めたくない。」と気持ちを述べた。

　また、記者団から自社の強みについて質問されると、「今日買っても1年後に買っても、2年後に買っても、お客様は同じモノが手に入ること。品質にバラツキはない。お客様の能率が上がってコストダウンに結びつけるために工具を提供しています。」と自信を見せた。　

　なお、同社では、後藤副社長が「3.11日本大震災を経験して　～復興までの道のりと当社の地震対策～」の小冊子を提供している。