「有益な価値創造へ」 ~ナガセインテグレックス 長瀬社長に聞く~

 

新たなる価値の幕開け ~40年前の閃きが実を結ぶとき~

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クラス最高レベルの剛性と省スペース化を実現した『SGX-126』

 

 さて、ここからは、昨年10月、名古屋で開催された『メカトロテックジャパン2023』でも大反響だったマシンについて、営業部の安澤係長に話を聞いた。特長的な『IGTARP DESIGN』を採用したマシンは近年、大きな注目を浴びており、展示会でも多くの来場者が足を止めていた。

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マシンの特長を説明してくれた安澤係長

 今までに開発されたIGTARPデザインのマシンは「SGi-520」、「NSL-200」、「NIC-74」、「SGDシリーズ」12機種、「SGXシリーズ」3機種で、5シリーズ19種が開発済みであり、現在2シリーズを開発中だという。今年はJIMTOF開催年にあたるので、期待も膨らむ。

 安澤係長は、「メカトロテックジャパン(以下MECT)でもクラス最高レベルの剛性と省スペース化を実現した『SGX-126』の特長的なことは、軽くて強い基本構造を徹底的に追求しています。加工点での静剛性は従来機比2倍、動剛性(固有値)は従来機比1.25倍で、設置スペースも従来機比1/2の省スペースを実現しています。MECT会場でのデモンストレーションでは500×100mmのSKD-11材2本の能率加工を行いました。#120超砥粒砥石での研削加工で1日ノードレス、実加工量98%を実現しています。」と説明してくれた。

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40年前に感じた思いが実を結ぶ! 砥石の全周・全幅を短時間で観察する『GRIDE EYE』

 また、最近、大注目を浴びている砥石の全周・全幅を短時間で観察する『GRIDE EYE』は、カメラユニットで撮影した画像で生成した学習モデルを用いた解析により加工結果を予測するもので、砥石表面の特長を際立たせる撮影技術と高速回転中のカラー撮像技術が盛り込まれている。AIの構築に必要な画像を短時間で取得できる画期的なものだ(φ300×10mm幅の砥石の場合、全周全幅を約1分程度で観察が可能という。

 長瀬社長は、「同じマシン、同じ砥石、ドレッサーを使って、同じ条件で削っても微妙に加工品位が違うのはなぜだろう? 砥石表面の観察がしたい!」と40年も前から感じていたという。

 この感覚を忘れず40年後に製品化するとは、なんという執念! 執念を糧にして進んだ技術が今、こうして実を結んだと思うと感慨もひとしおである。

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コミリーちゃんの愛称で親しまれている小見山さんはInstagramで会社の魅力を発信

 さて、同社ではSNS(Instagram)を活用しているが、このSNSを担当しているのが〝コミリーちゃん〟の愛称で親しまれている小見山さん。同社の魅力を美しい風景とともに発信している。企画室に配属されてチャレンジしたかったことのひとつがSNSの活用だった。

 小見山さんは、「リクルートの観点からいうとまずは会社に興味を持って頂くことを目標にして始めました。アップしている写真から会社のイメージを掴んでいただきたいと思ったのです。〝関市にこんな会社があるんだね〟、〝インスタで見たことある会社だ〟とSNSを拝見してくださった方の頭のどこかに意識付けができたら嬉しいです。」と笑顔を見せた。

 コミリーちゃんのInstagramには、社内の様子や自然溢れる同社の環境など美しい風景が収められている。

ナガセインテグレックスホームページ↓
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