オーエスジー 渾身の新製品『GREEN TAP』のここが凄い! ~穴開け開発チーム 溝口さんに聞く~
チャレンジ精神を育む社風 ~自転車ひとつでアフリカ大陸横断を経験~
―ところで貴社はチャレンジ精神を育む社風がありますが、溝口さんは入社前にオーエスジー株式会社をスポンサーに自転車ひとつでアフリカ大陸縦断を実現したユニークな経歴をお持ちです。なかなか経験できるものではありません。思い出はありますか。
溝口 野宿ばかりしていたイメージですが、やはり強盗に遭ったことでしょうか。
―強盗!
溝口 南のケープタウンからスタートして2週間ほどたった頃でした。昼間、自転車で走っていたら突然、拳銃を突きつけられ「金を出せ!」と襲われました。いくばくかの現金とスマートフォンを盗られてしまいましたが、現金は分散し、靴の中に入れていたので、大きな損害はなく走り続けることができたのは幸いでした。
―怖っ! 命からがら自転車を漕いで逃げ出したのですね。
溝口 被害にあった地から100㎞先の南アフリカにあるオーエスジー株式会社に行って助けを求めました。この時期は週に1度は食中毒になり吐いたりしながら走り続けました。健康的に走れると思っていたら、ほとんど不健康な状態で走っていましたね(笑)
―南アフリカにオーエスジーがなかったら大変でしたね。
溝口 こうしたご恩もあってオーエスジー株式会社に入社をしました(笑)。もともと僕は機械が好きでしたし、地元にある豊橋技術科学大学出身です。そこで興味のある企業にスポンサーになっていただき自転車で旅をすることができました。アクシデントにも遭遇しましたが、お陰様で根性が示すことができ、正式に面接を受けて入社することができました。
―根性が凄い! この根性は工具開発に生かせていますか。
溝口 自転車で走るのは、未知なものへの探究心がモチベーションでした。ですから今では自転車よりも新しい工具の開発のほうが楽しい。自転車で大陸走破というと華やかに見えますが、ただひたすら砂漠の道を走っていることがほとんどです。自転車を漕ぎ続けていると肉体は疲労していますが、不思議と脳はすごく休まっていて、物思いにふけるのに良いんですよ。ひたすら哲学的な自問自答を繰り返しています。自転車は世界一周ができれば目標はなくなりますが、工具開発には終わりがありません。新しい材料が出ると対応する工具が必要です。ゴールにたどり着いたら、また新たなゴールが見えてくる。こちらのほうが自分の人生を賭けるに相応しいと思っています。
―ありがとうございました。
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