「諦めずに削り抜く覚悟」松本興産×「スモールツールを拡充」三菱マテリアルがコラボレーション!
ピカピカの肉球スタンプは低周波振動切削でつくられる
小物部品加工で一番の課題はなんといっても〝切りくず〟である。切りくず処理がうまくいかないまま加工を続けると、工具の寿命に悪影響をもたらすうえ、ワークの表面に傷をつけて面品位を悪化させる。品質の安定化や工具の長寿命化には、切りくず処理をしっかり行うことが重要だ。
三菱マテリアルでは、この切りくず処理について以前から注目し、新時代の加工技術として〝LFV(低周波振動切削)対応工具シリーズ〟を市場に提供している。
LFV技術は、シチズンマシナリー独自の制御技術によりサーボ軸を切削方向に振動させ、その振動が主軸回転と同期しながら切削を行う加工方法で、振動の端数分だけ各回転で振動の位相をずらし、切削中に空振り時間を発生させることで切りくずを細かく分断しながら断続的に排出できる技術である。切りくず処理の難しい難削材加工でもワークや切削工具への嫌な切りくず絡みなどの様々なリスクを低減させる画期的な切削技術なのだ。ほかにも切りくずが分断されれば切りくず絡みが原因となる機械停止トラブル発生がなくなるメリットがある。
肉球スタンプの加工を拝見。加工はLFV技術を搭載したシチズンマシナリーの機械で行った。180秒ほどであっという間にポロンとピカピカの肉球スタンプが機械から生まれてきた。
肉球スタンプ(右:アルミニウム合金、左:真鍮 三菱エコブラスGloBrass®、ECO BRASS® 鉛フリー快削黄銅(鉛レス快削真鍮)|三菱マテリアル 銅加工事業 (https://www.mitsubishi-copper.com/jp/products/materials/ecobrass/)
三菱マテリアル 加工事業カンパニーの営業本部 菅部長補佐は、「小物高精度加工に貢献するため、われわれは幅広くスモールツールのアイテムを拡充しており、専門部隊も在籍してツーリングにも対応している。チャレンジ精神と加工技術力で高い評価を得ている松本興産にわれわれの工具が活用されたことでさらに高度な製品が出来ることを知っていただきたい。」としめくくった。
両社のコラボ製品である肉球スタンプは、今年の11月、東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2024」でも展示される予定。
▼三菱マテリアルの小物高精度ソリューション▼
https://www.mmc-carbide.com/jp/solution/small_part
▼搭載工具▼
https://www.mmc-carbide.com/download_file/6f8224b6-6652-4c75-8663-5fcba…
▼松本興産ホームページ▼
https://mkknc.co.jp/