「諦めずに削り抜く覚悟」松本興産×「スモールツールを拡充」三菱マテリアルがコラボレーション!

 

90台の機械を保有し約300万個の部品をつくる松本興産

 

熟練技術者の部屋

 松本興産の工場内には熟練の技術者がいる部屋があり、特殊な工具が必要になった場合は社内でつくれる体制を構築している。同社製造部の森沢部長は、「どういう刃物が加工しやすいか、どういう〝逃げ〟であるべきかなど、自分でつくって自分で加工して試さないと身に付かないこともある。普段の生産ではその工具を使わないにしても、自分たちの技術を高める、保持する、後世につなぐ意味で、この部分を大切にしながら皆のバックボーンとして残せるよう技術伝承しているところです。」と説明をしてくれた。

 松本興産は現在約90台の機械を保有し、約300万個の部品をつくっている。全ての部品は加工をしたあとにビジュアルチェック、外観検査をとおり、洗浄して検査に行くという流れを汲んでいた。

 

三菱マテリアル 営業技術部 江波部長補佐

 一方、三菱マテリアルは現在、複合化する自動旋盤の加工にてターニング、ドリリング、エンドミル加工まで、すべての加工工程に対応できるラインアップを取り揃えている。近年、小型の自動車部品、プリンターシャフトなどの弱電部品、ロボットの制御部品、インプラントなどの医療用部品など生産されるワークの種類が多岐にわたり増加、高精度・高品質、高生産性へのニーズも高まっていることを背景に、時代に沿った工作機械に特化した新しい工具の製品開発に注力している。

 三菱マテリアル 営業本部 技術営業部の江波部長補佐は、「高い精度が求められる自動盤の加工に使用される機械は国内メーカーが強いように感じているが、コネクター関連の部品や自動車部品はお客様の目に触れにくい。部品を動かすための部品は精密な加工でなければならず、この分野に注力している松本興産の姿勢は目を見張るものがあった。われわれも工具開発に注力するのであれば、部品加工現場の取り組みを知り、訴求する必要性があると感じ、弊社のノベルティー製作に協力を依頼した。」と話す。

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