MOLDINO 「新商品で切り拓く、ギガキャストと燃料電池の革新ソリューション」

 

刃先交換式工具 ギガキャスト向け新商品に自信!

デモ加工が行われた

 

新商品の特長を説明する當麻部長

 ギガキャスト向け商品として、成田工場開発技術部の當麻部長が2つの新製品、「TR2F型」と「モジュラーミル専用超硬シャンク」について説明をした。「ダイカストの金型は高機能化が進むにつれて材料に様々な成分が含まれることにより難削化が進んでいる。TR2F型は独自のインサート形状がある。」として、解析のデータをもとに説明した。

 それによると、「食いつき時点から衝撃を緩和し、切りくずが薄く幅広になっており、難削材を薄くたくさん削ることで高能率化へ繋がっている。また切りくずも比較的、巻き込まずきれいな切りくずを出す。従来工具では、外側に巻き込みやすい切りくず形状が出ていたが、刃型も難削材加工に適正化することで、高機能金型材の高能率、長寿命加工を実現した。」と自信をみせた。また、「TR2F型」の能力を引き出す、モジュラーミル専用超硬シャンクの〝テーパフリーネックタイプ〟について説明があった。この商品の特長は工具径よりシャンク径が小さく、立壁との干渉がないことだ。

 また當麻部長は、「TR2Fフリーネックを用いて1年前からお客様にて検証を行ってきたが、その結果、突き出しが長い領域でも1.5倍の加工能率で従来品と同等の工具寿命を記録した。高機能金型材に関してはおそらく世界で一番削れる工具に仕上がっている。」と自信をみせた。

現在の加工トレンドを説明する古野部長

 続いて、野洲工場 開発技術部の古野部長よりギガキャストと燃料電池のソリューションを実現する工具として「エポックターボシリーズ」と「IX-EPDP-TH3」の紹介があった。

 まず、「エポックターボミル〝フリーネックタイプ〟」が35アイテムを追加発売すると発表があった。フリーネックというのは、テーパ部と工具を掴むシャンク部がダイレクトに繋がった形のこと。これにより加工領域と加工範囲がさらに広がった。

 古野部長は、「従来フリーネックではなかった深彫り用の工具では、このように段差を設けて首の形状を形成しており、加工の深さが違うリブ溝があると、それに合わせて工具選定しなければならなかった。ジャストサイズの首下長さがなければ、当然もっと長い工具を選ばざるを得ないので、深彫りの加工は難しい状況だったが、今回このフリーネックのタイプを活用することによって、1種類の工具で突き出しの長さだけを調整すれば、さまざまな深さに対応できる非常に使いやすい工具になっている。」とメリットを示した。

ギガキャストコンセプトモデルが展示。最大L/Dは驚愕の40D! 荒加工から仕上げまで深いリブも全工程直彫り加工を達成している!
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