【山縣社長に聞く】アライドマテリアル酒田製作所には世界の課題解決に向けた技術があった! ~人類初 超大型国際プロジェクトITERとは~
2025年07月02日
秘密満載! 酒田製作所内の自動化ラインを拝見!


タングステンの材料は富山製作所で粉末から還元して、焼結、圧延を行い、表面を切削して内部の検査までした状態で酒田製作所に入ったあと、製造履歴を明確にするためQRコードを付ける。ワークに穴をあけ、ひとつひとつ切断して、銅の鋳込みを行う。
自動化も進んでおり、ロボットがワークを掴みQRコードを読むと、片面の加工を行った。片面の加工が終わると、ロボットがワークを裏返して反対面の加工を行う。機械設備も独自で工夫し、機械2台を連結させた飯倉マネージャー渾身のオリジナルマシンが活躍していた。
モノブロックがプラズマに当たる面は平面研削盤で仕上げ、この工程のあとに、銅の穴公差20ミクロン範囲で仕上げるという厳しい工程を拝見したが、機内計測をして自動加工ができるプログラムを入れている。

QRコードを読んでどれがどれのデータかを分かるようにしたうえで、銅とモノブロックの接合面などに欠陥がないか、超音波で調べたあとはロボットが自動搬送し、その結果も自動的に記録している。浸透探傷液を塗布し、洗浄後にブラックライトを当てると発光して欠陥部が分かる検査もあった。なお、この測定結果も自動で記録しており、ほとんど人が介入しない自動化ラインを構築していた。
まだ研究段階の地上の太陽、ITERは、アライドマテリアルが保有する技術とともに、人類が直面している課題解決へ向け着実に前へ進んでいる。