未来志向の中小企業に強い味方! 既存マシニングセンタで簡単自動化・省力化を提案するユキワ精工 酒巻社長に聞く

 
「自動化をもっと身近に!」と語る酒巻社長

 

 現在、労働人口の減少を背景に製造業の自動化・省力化がトレンドとなっているが、これを実現するには、それなりの設備を取り入れなければならず、多くの費用がかかることから特に中小・零細企業にとっては依然としてハードルが高い傾向にある。ユキワ精工(社長=酒巻弘和氏 本社:新潟県小千谷市千谷)では、こうした製造現場の声を受け、既存のマシニングセンタでワークの自動交換に貢献するシステムを提供し、反響を呼んでいる。同社の工場を見学するとともに、酒巻社長に簡素化した自動化・省人化システムを提供するに至った経緯を伺った。


ユキワブランドの総合力 ~自動化へ貢献する主力製品の数々~

ロボットの設備がなくても無人稼働が実現する

 

ワークを掴んでいる

 中小製造業が真っ先に自動化へのハードルの高さについて頭に浮かぶことといえば、自動搬送装置などが高価だということだろう。設備導入コストはいつの時代も経営者の悩みの種だ。しかも現在は先行き不明瞭で不安定な時代であるため、投資回収の見通しが難しく、場合によっては専用機も必要になる。少量多品種生産が求められている時代に、専用機を設置してしまえば製造現場のフレキシブルさに欠けてしまうというデメリットも悩ましい。

 「既存設備で簡単に自動化ができればいいのに――――――――。」

 そんなユーザーの悩みに対応するためユキワ精工が立ち上がった。同社の強みは精密加工用のツーリングシステムやCNC円テーブル・割出台から、ドリルチャック・キーレスドリルチャック等のチャッキングツールまで幅広い製品群を生み出す力にある。製品はもとより、専用の加工機までも自社で生み出せる開発力を武器に多品種少量生産へ対応している。

 同社の主力製品をさらに詳しく説明すると、ワークの自動割り出しによる位置決めができるCNC傾斜円テーブル『TNT100L』、円テーブルと組み合わせてワークをクランプし、シリンダユニット付きで自動着脱する『コレットチャックユニット』、ホルダでワークを自動搬送し、ロボットを使わず安価に自動化できるワークハンドリングホルダ『YHG/YHN』、切削加工で省資源・省エネルギーを実現するとともに加工条件を上げて加工時間の短縮を図る『スーパーG1チャック』・『グリーンG1チャック』がある。

ユキワ精工製品で作業の効率化を実践! 左からCNC傾斜テーブル「TNT100L」、ワークハンドリングホルダ、スーパーG1チャック

 

 酒巻社長は、「弊社は大手にはない素早い技術対応と顧客のニーズに応じた柔軟な提案ができるのも強みのひとつ。人手不足もあいまって自動化・省力化に待ったナシの時代にもかかわらず、これらに対応する設備導入は中小企業ではコスト面からまだまだハードルが高いのが現状です。働き方改革の後押しもあり、弊社でも生産性向上のため既存設備に自社製品群をブレンドし、自動化・省人化を図ってみたところ、これが良い成果を生みました。」と自信を見せる。

 こうした経緯もあり、同社では強みである自社製品群の総合力を活かして生産の効率向上に成功。自社の成功事例をもとに、「ハードルが高くて自動化・省人化に悩んでいる中小企業の皆様に役立てよう。」と決意し、ユーザーに提案したところ、「ロボットの知識がなくてもマシニングセンタの知識さえあればローコストで夜間の無人稼働が実現し、生産性が向上した。」と喜びの声を頂いたという。

 酒巻社長は、「ユーザーが満足してくれると言うことは、信頼と安心を得られている証拠にもなります。喜ばれたことはゴールではないので、さらに期待に応えるよう社内一丸となって頑張っているところです。」と意欲的だ。

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