黒田精工 世界最大級の高速精密プレス機でモーターコアの生産性を飛躍的に向上
2025年09月19日
これが世界最大級のプレス機だ!

―――――いよいよ、世界最大級のプレス機とご対面!
昨年、新たに稼働した第8工場に設置されていたかと思いきや、「世界最大級のプレス機があまりにも巨大なため急遽、建物を建て、〝第9工場〟と名前を付けました。」と石井専務が案内してくれた先に、そのプレス機は神々しさを放ちながら存在していた。こんな巨大なマシンはそうそうお目にかかれない。
仕様概略は次の通り。
・プレス能力:400ton
・別途サイズ:4300×1200mm(ラム:4300×1100mm)
・材料幅設定:600mm対応
・厚板対応:0.2mm~0.5mm
・フィーダー:プッシュ&プル
・転積装置:30kW転積モーター×3基+45kW転積モーター×3基
(3列回転共取を想定)
石井専務は圧倒的な存在感を示すマシンを前に、「わたしたちはコストも重要ですが一番重要視しているのは納期です。そのためにはリードタイムをいかに縮めるかを常に考えています。リードタイムが縮まれば稼働率が上がるのでその分、コストは下がっていく。世界的に拡大しているEV市場を背景にわれわれはモーターコアの大量生産に耐える体制を構築し、世界中に展開していきます。」と意気込みを示した。
今年で100周年を迎えた黒田精工。長年、技術と信頼を積み重ねてきた同社は、ニッチな分野で圧倒的シェアを築いている。