サンドビック・コロマント・ジャパン 髙宮社長に聞く 「競争力の源泉はオープンカルチャー」

 

投資リスクを抑えた導入支援も

CoroMill® MS20 防振付き円筒シャンク
CoroMill® MS20 鋼用チップ付きカッター

 ― 最新工具の「お試しキャンペーン」などで投資リスクを抑えた導入支援も好評です。本年10月には「CoroMillⓇ MS20」を拡充し、鋼加工用チップ、防振機構付き円筒シャンクホルダの発売を開始しました。この製品の特長を教えてください。
 髙宮 「CoroMill® MS20」は、肩削り、正面フライス、溝加工など幅広いフライス加工に対応する汎用性の高いフライスカッターです。今回、新たに鋼用チップがラインナップに加わることで従来のステンレス鋼と耐熱合金加工向けに加え、加工領域が拡大しました。チップは、最適化されたブレーカを備えた片面2コーナー仕様で、優れたパフォーマンスと長寿命を両立し、厚みを厚くまた刃先精度を一定に保つことで欠けを防止し、軸方向の切り込み量に左右されない安定した性能を発揮することができます。
 ― 今回は併せて防振機能付きの円筒シャンクホルダも導入されました。
 髙宮 この製品は、先端部に軽量なスチール材を使用し、シャンク側には高剛性なカーバイド材で補強されているのが特長です。このメリットは質量が後方に集中することで回転軸に対して安定した慣性モーメントが生まれ、振動の抑制効果がさらに高まることです。
 ― 嫌なビビリが減少できれば、加工時の安定性が向上するのでユーザーにとっては力強いですね。
 髙宮 新製品のシャンクホルダは、先端に内蔵された防振機構との相乗効果により、加工時の安定性が向上し、工具寿命や加工精度のさらなる向上が期待できます。お客様に喜んで頂ける工具を提供することで、お客様企業の差別化に貢献できれば嬉しい。われわれの強みはグループの力をもって加工を総合的に見ることができることです。今後も加工現場の生産効率と安定品質を両立する加工ソリューションで貢献していきます。
 ― ありがとうございました。
 

 

 

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