オーエスジーダイヤモンドツール×芝浦機械が「Diamond Cutting Tool Forum 2025」を開催 ~高度な専門性で最新技術や市場動向を解説~

 

 

 オーエスジーダイヤモンドツールと芝浦機械が去る12月2日、完全予約制の「Diamond Cutting Tool Forum 2025」(協賛:オーエスジー)を芝浦機械 沼津本社(静岡県沼津市大岡2068-3)で開催した。テーマは「単結晶ダイヤモンドのミリング工具を用いた加工 ~未来と市場展望~」。単結晶ダイヤモンド切削工具を中心とした最新技術の紹介、大学・企業による基調講演、業界関係者によるパネルディスカッション、技術展示・実演、交流会を通じて、未来のものづくりを共に考える場を提供した。この様子をレポートする。

 今回の目的は、①業界の最新技術や業界の最新技術や動向を共有し、知見を深める、②顧客、大学、素材メーカー、機械メーカー、工具メーカーとのネットワーキングを促進、③ダイヤモンド切削加工の市場課題と解決策を議論、④新たなビジネス機会や研究連携の創出――――である。

 

生成AIのためのデータセンタに注目!

開催に先立ちあいさつをするオーエスジー 石川会長兼CEO

 開催に先立ち、オーエスジーの石川則男会長兼CEO(以下石川会長)が感謝の意を表したあと、「芝浦機械は弊社の超精密加工の先生という位置付けだ。弊社の創業は1938年でタップから始まって現在に至っている。1990年代から始まった自動車産業のグローバル化とともに成長させていただいた。現在は335カ国に子会社を持っているが自動車産業の行方がそう簡単ではない。そこで現在、力を入れているのが微細精密加工である。」と微細精密分野に注力していく意気込みを示したあと、「単結晶ダイヤモンド工具を旋削からミリングへつなげ、超硬工具、PCB、CBN、単結晶ダイヤモンド工具を総合的につなげることで、加工方法そのものを将来にわたって開発をしていきたいと思っている」との想いを述べた。

 また今後の見通しについては、「精密加工分野のニーズが広がっていくと感じている。今後増加が見込まれるデーターセンタなどから、ミドルゾーン、ボリュームゾーンに広がっていく仕事を獲得したい」と意気込みを示した。

超精密加工の歴史を語る芝浦機械 稲津執行役員

 続いて、芝浦機械の稲津執行役員が、「もともと超精密加工は1950年から60年代にアメリカの米軍が精密な部品加工をする機械が欲しくて研究開発を進めたといわれている。そこで出てきたのが、われわれの工作機械精密加工機にも搭載している空気静圧技術を磨き上げてモノができてきたところから始まっている。70年代に入ると空気軸受け加工を活用した加工だったが、当時は位置決め精度がきちんと取れず、レーザを使ってそれのフォードバックを活かして超精密な動きをさせる機械をつくられたところから始まっている。」と超精密加工の歴史について触れ、「私どもの機械もこの1970年台に、真っ先に空気静圧の技術を取り入れてモノを作ってきた」と説明した。また、見込まれる市場については、「生成AIにはデータセンタが必要で増加が見込まれる。データセンタはPCの集まりなので、熱対策のため、光ファイバーの応用で細かい光ケーブルを使うためにナノミクロンの精度が要求されるようになったこともあり、今は超精密のスライス加工をする機械のニーズが急増している。」と超精密加工分野のトレンドを説明した。

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