微細加工の限界に挑むMOLDINO野洲工場 金子社長に聞く

 

現場力の向上にはコミュニケーションが重要

確実に成長が見込まれるとされている燃料電池。写真は燃料電池セパレータ金型 モデル 被削材:SLD-MAGIC(60HRC) 工具:IX-EPDB-TH3、EHHRE-TH3、EPDREH-TH3

 

「現場全体の対応力を引き上げる」と話す赤松工場長

 赤松工場長に野洲工場で一番注力していることを訪ねると、開口一番「コミュニケーションです」と答えた。野洲工場では2014年から〝輝く従業員が輝く製品をつくる輝く工場を目指す〟ことを目的に『STAR活動』が推進されている。この活動は職場の壁を取り除いた全従業員参加型の改善活動だ。①工場活性化につながる「おもてなし」、②安全管理に向けた「SF」、③品質管理の「QC」、全従業員参画小集団活動の「S5」――の4つのチームに分けられている。

 中でも赤松工場長が強くこだわっているのが現場力の底上げだ。

「機械も自動化やNC化が進み、安全性は確実に高まっている一方、その分、現場でできることが難しくなっているのも事実です。例えば機械に不調が生じた際、作業者自身が対応したい場面でも、専門担当を呼ばなければ対処できないケースが増えているのです」と危機感を滲ませた。

「だからこそ目指すのは単なる作業の効率化ではなく、〝自ら考え、対応できる現場〟なのです。そのためには、作業者ひとり一人のレベルを底上げし、本当の意味での現場力を高めたい。そのためにSTAR活動の中で各チームを横断した連携を強化しています。コミュニケーションを深めることで現場全体の対応力を引き上げていく。」と、自動化が進む時代だからこそ問われる人の力に向けた取り組みを強化する方針を話した。

 高度化する設備を使いこなし、価値へと昇華させるのは人――――。現場力の真価を示してくれたMOLDINOの次の展開が楽しみだ。
 

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