微細加工の限界に挑むMOLDINO野洲工場 金子社長に聞く

 

「MICRO加工技術コンテスト」でグランプリを獲得!

『MICRO加工技術コンテスト EXPERT BISAI CREATORS CONTEST2025』の1インチ 若手技術者部門で優勝した作品

 

 微細加工工業会が主催している『MICRO加工技術コンテスト EXPERT BISAI CREATORS CONTEST2025』で、MOLDINOは「1インチ 若手技術者部門」で優勝を果たしている。チーム名はYMKK天之御影命(あめのかげのみこと)。

 この作品は、ビスマスの結晶が生み出すフラクタル構造と虹色の輝きを微細加工技術によって再現したもので、光の入射角や視点によって変化する虹色の美しさ(構造色)を、同社のDLCコーティングで表現している。

 ビスマスとは、レアメタルの一種で、人工的に結晶化させることで、階段状に連なる独特の形状を形成、この形こそ「フラクタル構造」なのだ。こうした加工難易度の高い階段状構造に加え、空中にせり出すオーバーハングな形状など、通常の切削では困難とされる形状を一体で作り上げた。

 

 加工にあたっては、複雑形状をモデリングし、5軸マシニングセンタをフル活用。最新の自社製極小径工具を駆使し、形状内側に至るまで極限まで削り出している。加工時間は76時間にも及び、削り残し量の精密管理、干渉回避といった高度なノウハウが随所に盛り込まれており、まさに現場力と最先端技術の結晶であると同時に、自社製品の強靱さをほのかに漂わせている。

 また、作品の魅力を高めるための工夫も見逃せない。台座は小径高送りラジアスエンドミル『EHHRE-TH3』を用い、手磨きなしの鏡面加工を実現。上から見ても下部のデザインを鮮明に映し出すことで作品全体の美しさを一層引き立てている。よく見ると細やかな六芒星が形取られており、造形美のこだわりが見えた。

 この作品は、『INTERMOLD2026(大阪)(名古屋)』の会期中、MOLDINOブースで展示されるという。

 

 

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