切削工具は経営資源へ 利益を生み出す『CoroPlus®ツールサプライ』の実力 ~サンドビック コロマントカンパニー 河田デジタルマシニングスペシャリストに聞く~
現場に寄り添う直感操作が魅力!
実際に同社のサンドビック・コロマント・センター(名古屋市中川区北江町)に展示してある『CoroPlus®ツールサプライ』を見学した筆者。
まず印象的だったのは、そのコンパクトさだ。省スペース設計(幅866㎜×高さ2017㎜ ×奥行き1052㎜)でありながら、最大987カ所もの保管スペースを確保できる。収納する工具のサイズに応じて棚の高さを変更できるなど、現場の運用に合わせた柔軟なカスタマイズにも対応している。
操作性も特筆すべき点の一つ。高価な工具を保管することからセキュリティ機能も充実しており、利用者ごとにIDやパスワードによるログイン管理を行う。一方で、日常的に使用する現場の利便性にも配慮されており、社員証に使用しているIDカードをかざすだけでログインできる仕組みも採用。実際に操作してみると、直感的で分かりやすく、デジタル機器に不慣れな人でも戸惑うことなく利用できそうだと感じた。
また、膨大な工具の中から必要な工具を素早く探し出せるよう、検索・絞り込み機能も搭載されている。目的の工具を短時間で取り出せるため、工具探索に費やしていた時間の削減にもつながっている。
さらに、取り出した工具については、どの設備でどのような加工に使用されるのかといった情報をデータとして蓄積。使用機械や加工ワーク、工具寿命なども現場に合わせて登録可能で、工具の運用実態を詳細に把握できる点も特徴だ。
他にも便利な点は、例えば、バイトを使用する際には、スクリューの締め付けに必要なレンチなどの関連アイテムを表示できること。画面上の関連アイテムボタンを選択するだけで必要な工具や周辺部品を一覧表示できるため、カタログなどで探す手間を省きながらスムーズに作業へ移行できる仕組みとなっていた。
最後に河田氏は、サンドビック・コロマントの強みについて、次のように語った。
「現在、タングステン価格の高騰を背景に、超硬工具の調達に不安を抱える企業も少なくありません。しかし当社はグループ内に、オーストリアにあるタングステン採掘・製錬会社Wolfram Bergbau- und Hütten-GmbH Nfg. KG(WBH)を保有しており、原材料の安定確保に大きな優位性を持っています。そのため、地政学リスクや市場環境の変化による影響を受けにくく、安定供給を実現しています」。
人手不足や原材料価格の高騰、地政学リスクの高まりなど、製造業を取り巻く環境は不確実性を増している。そうしたなか、工具の安定供給に加え、工具の運用実態をデータで可視化し、生産性向上やコスト削減につなげる取り組みの重要性は今後さらに高まりそうだ。『CoroPlus®ツールサプライ』は、工具を「消耗品」ではなく「経営資源」として活用するための有力な選択肢の一つといえるだろう。
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(*動画の中に登場するキャビネットは日本未導入)



